サロンワークとは?ネイリストの仕事内容と1日の流れ・スキルアップ方法を紹介◎

サロンワークとは、サロンの中で行われる業務のことです。ネイリストの場合、主にお客様への施術がそれにあたります。

しかし、サロンで働くネイリストはその他にも様々な業務を行っています

この記事では、ネイリストが1日に行う具体的な仕事内容とスキルアップの方法、ネイル技術の身につけ方などを紹介します。これからネイリストを目指す人や、さらにスキルを高めたい人はぜひ参考にしてください。

 

サロンワークとは?

サロンワークとは、美容室やネイル、エステなどの美容業界の人が行う業務のことです。お客様に提供するサービスだけでなく、サロンの中で行われる業務全般のことを言います。

ネイルサロンの場合、お客様への施術がメインですが、その他にも爪のケア商品の販売や店内の掃除、売上管理、ネイルチップの制作などもサロンワークに含まれます。

次の章では、ネイリストの具体的なサロンワークを紹介します。

ネイリストのサロンワークでは何をするの?仕事内容を紹介!

ここでは、ネイリストはサロンワークで何をしているのかを紹介します。

 

お客様の施術

ネイルの施術は、ネイリストのサロンワークのメインの業務で、主に「ネイルケア」と「ネイルアート」の2つに分けられます。

 

ネイルケア

お客様の爪の甘皮処理や形の調整、保湿などです。
このようなケアは、爪をきれいにしたり、後に行うネイルアートを長持ちさせる目的で行います。
また、ネイルアート後のアフターケアなどもこれに含まれます。

ネイルアート

お客様の爪に、カラーや装飾などのデザインを施します。
ネイルアートには、ポリッシュやジェル、スカルプなど様々な方法があります。
さらに、ラメやストーンなどの装飾にもかなりの種類があるので、技術力と提案力が求められます。

 

売上管理

店長やチーフなどの役職者が扱う「売上管理」は、サロンワークの中でも重要な業務です。

売上管理を行うにあたって、まずは毎月の経費予算額を把握しましょう。

家賃・人件費・商材費などはすべて経費に含まれますが、これらの経費よりも売上額が上回る状態をキープしなければお店は赤字になってしまいます。

月の予算を黒字にするためには、1日あたり何人の施術を目標にすべきか計算したり、必要に応じて出勤人数を調整したりすることもあるでしょう。

目標とする売上予算に到達しない場合は、メニュー内容を再考案したり、施術時間を見直していく必要があります。

 

スタッフ育成

在籍年数の長いネイリストが、後輩ネイリストを指導する「スタッフ育成」も、サロンワーク業務の一つです。

スタッフ育成は、「店長」「チーフ」などの役職がついているネイリストだけでなく、先輩としての自覚を持たせるために「育成担当スタッフ」を選出することもあります。

育成する際のチェック項目は、お客さまへの対応の仕方や、接客中の言葉遣い、時間内に施術を終わらせているか、など内容は多岐に渡ります。

間違った行動に対し指摘するだけでなく、強みを伸ばすためにアドバイスを入れて褒めることも重要です。

このように少しずつ関係性を築き上げていくことで、サロン全体の団結力が増し、売上向上にも繋がります。

 

ネイルチップ制作

店内サンプルとして飾っている「ネイルチップ制作」も、サロンワークの一環として行います。

予約が入っていない隙間時間を活用したり、月に1回チップ制作日を設けてまとめて作業するなど、店舗によってやり方はさまざまです。

デザインサンプル用のネイルチップは、豊富に用意しておくことがベストですが、やみくもに作成しても実際に来店する顧客ニーズがなければ意味がありません。

サロンの客層や雰囲気に合わせたデザインを用意することが大切です

「あのお客様が好きそう」と、相手の顔を思い浮かべながら作成したり、流行のデザインや色使いを研究しながら作業することを心がけましょう。

 

ネイル技術の練習会

お客様の満足度を高めたり、売上額を上昇させるための作業が「ネイル技術の練習会」です。

ネイリストは技術職であるため、日頃の努力は必要不可欠です。

サロンの営業終了後にネイル技術の練習会を定期的に行っているサロンも少なくありません。

お客様は、プロの技術力を求めてネイルサロンに来店します。

人気が高く、指名の多いネイリストは「平均レベル以上の技術力」や「ネイルに関する知識」を兼ね備えているので、お客様も安心して手元を預けることができるのです。

また、ネイル業界は流行が移り変わりやすいので、新たなアートが次々に登場します。

お客様に依頼されたデザインを瞬時に対応するためにも、日頃からトレンドについて市場調査したり、自主的に練習する機会を増やしたりすることが大切です。

 

ネイル用品の販売

ネイルサロンによっては、爪まわりの乾燥を防ぐためのキューティクルオイルやハンドクリームなどの販売も行っています。

このような「販売業務」も、サロンワークの一つに含まれます。

ネイル用品を販売する際は、取り扱っている商品の効果や効能についてしっかりと知識をつけ、お客様の悩みに沿ったアイテムをおすすめすることがポイントです。

場合によっては、実際に自分で購入して使用感を確認したり、使い心地をレビューすることで信頼度は増し、購買率にも影響を与えていくでしょう。

相手のメリットを考えずむやみに押し売り販売してしまうと、不信感や警戒心を強くさせたり、トラブルを招く要因となる可能性もあるので注意が必要です。

 

サロンワークでの1日の流れ

サロンワークでの1日の流れ

サロンワークでの1日の流れについてまとめてみました。実際にどのような動きがあるのか、以下の内容を確認してみましょう。

 

出勤

サロンに出勤したら身だしなみを整え、開店作業を行います。

予約のチェック、店内清掃、備品の補充、レジ金の確認などの業務を済ませ、いつでもお客様を万全の体制で受け入れられる準備をしておきましょう。

 

オープン

1日あたり平均3〜4人の施術を担当します。

予約が立て込む繁忙期は、さらに人数が増えることも。

予約が入っていない時間帯は、サンプル用のデザインチップを作成したり、SNSに写真を投稿するなど事務作業も行います。

 

休憩

予約の空いた時間を見計らって休憩を取ります。

お客様が予定時間より前倒しで来店した場合は、早めに切り上げて施術に戻るなど、常に臨機応変な対応が求められます。

想定外に施術時間が押してしまうこともあり、食事時間が思うように取れないこともあります。

 

勤務終了

すべてのお客様を見送った後は、レジの締め作業や清掃、翌日の予約準備などを行います。

引き継ぎ事項があれば、他のスタッフにも分かるようにしっかりと情報共有しておきましょう。

業務日報を記入し、売上報告を済ませたら勤務終了です。

 

ネイリストがサロンワークをする上で大切なポイント

ネイリストがサロンワークをする上で大切なポイント

ネイリストがサロンワークをする上で大切なポイントを4つ紹介します。

 

お客様の要望に合わせた施術を行う

人それぞれ好みのタイプや趣味が異なるのと同じで、ネイルサロンに来店するお客様が求めているものも人によってさまざまです。

サロンワークでは、お客様の好みをうまく引き出し、要望に沿ったベストな提案を心がけましょう。

ベストな提案をするためには、お客様が実際に身につけているアクセサリーやファッションをよく観察し、雰囲気から好みのヒントを探してみたり、カラーチャートを見せながら色の好みを確認したりしていくことも大切です。

このように一人一人に寄り添ったカウンセリングを行い、提案力を身につけることで、お客様は「感動」を覚えます。

「好みを理解してくれている」「この人なら任せられる」と感じさせることで、ネイリストとお客様の間の信頼度が高まるので、次回の来店につながっていくことでしょう。

 

時間内に施術を終わらせる

ネイルサロンでは、メニューごとに決められた「施術時間」があります。

施術時間に応じて予約スケジュールを組んでいるので、時間をオーバーすると次のお客様を待たせてしまったり、さらなるクレームに繋がったりする恐れもあります。

こうしたことから、サロンワーク中は時間内に施術を終わらせることを最優先し、「お客様の貴重な時間をお預かりしている」と意識することが大切です。

毎回施術時間をオーバーしてしまうネイリストは、「効率よく作業するには何をしたらいいか」を常に考えて行動したり、先輩ネイリストに「時短のコツ」を相談することで、新たなヒントが見つかることもあるでしょう。

 

持ちが良いネイルを提供する

ネイルサロンを利用するお客様の中には、「ネイルが剥がれやすい」「ネイルの持ちが悪い」という悩みをもつ方も来店します。

その場合は、爪の状態に応じてケア方法を変更し、プレパレーションを念入りに行うことで改善する可能性もあります。

しかし、ネイルの持ちに関する良し悪しは、必ずしもネイリスト側だけの原因とは限りません。

お客様のライフスタイルが影響していることも考えられるため、日頃の爪の扱い方について注意を促し、リスクを伝えることも大切です。

 

業務の効率化・時短を図る

サロンワーク業務の効率化を図るためには、スタッフ同士の連携が何より大切です。

指名を多く抱える人気ネイリストは、1日中お客様の施術に入るため他の業務ができなくなることもあります。

思ったように他の作業が行えない場合は、手の空いているスタッフに業務を依頼しましょう。

依頼されたスタッフは使命感が増すだけでなく、次第に状況に応じた判断力が身についていきます。

このように「助け合う関係性」を作ることで、あらゆる作業が効率的にすすめられるでしょう。

また、ネイル施術を時短するために、オフの作業を2人体制で行ったり、これから使用するカラージェルを用意するなど、常に先を読んだ行動を取るように教育していくことも大切です。

 

ネイリストがスキルアップするための方法

ネイリストがスキルアップするための方法

ネイリストがスキルアップするためには、どうしたら良いのでしょうか。以下の方法を参考にしてみましょう。

 

先輩スタッフの技術やお客様対応を観察する

スキルアップするための方法として、一番取り入れやすいのが「先輩スタッフの観察」です。

中でも「指名数が多い」「リピート率が高い」「多くの売上を作っている」といった特徴を持つスタッフの行動を意識的に観察してみましょう。

自分とは何が違うのか分析することで、スキルアップするためのヒントが隠されているはずです。

ただ単に観察したり真似するだけでなく、業務を行う上で意識している点について直接尋ねてみるのも良いでしょう。

 

セミナーや練習会へ積極的に参加する

サロンワークを向上させるため、スキルアップセミナーを受講したり練習会に参加することも効果的だといえるでしょう。

サロンワークに特化したセミナーは随時開催されており、オンラインでも気軽に参加することが可能です。

セミナーを受ける最大のメリットは、自身の悩みをピンポイントで解消できることです。

また、セミナーや練習会は同じ悩みを抱えたネイリストと交流できる場でもあるので、積極的に参加していくことで情報共有ができ、新たな仲間を増やす機会にも繋がります。

 

トレンドのファッションやアートにアンテナを張る

ネイル業界はデザインの移り変わりが激しいため、常にアンテナを張りトレンドを頭に入れる習慣を身につけましょう。

旬のカラーや流行ファッションをチェックするため日常的に雑誌を読んだり、ネイル業界の動向を掴むために大手ネイリストのSNSアカウントをフォローしたりすることもおすすめです。

意識して流行に触れることで、徐々にデザインセンスが磨かれ、それらはやがて独自のネイルアートにも生かせるようになるでしょう。

 

ネイリストがサロンワーク以外で働く方法

ネイリストがサロンワーク以外で働く方法

ネイリストがサロンワーク以外で働く方法はあるのでしょうか。具体的な仕事内容について解説します。

 

ネイルスクールの講師

ネイルスクールの講師として働くことも選択肢の一つであり、サロンワークを引退して講師業に転身するネイリストも多くいます。

ネイルスクール講師になるためには「JNA認定講師」試験を受けることをおすすめします。

国家資格ではないので必須ではありませんが、認定講師の資格を持っていることで採用されやすくなります。

「教えることが好き」「ネイルの技術を追求することが楽しい」「実は接客が苦手」という方は講師業が向いている可能性が高いので、この機会に目指してみてはいかがでしょうか。

 

ネイルチップ販売

最近では「ネイルチップ販売」を専門職とするネイリストも増えています。

ネイルチップの販売先は、フリマアプリやハンドメイドサイトなど、ネット経由の取り扱いに需要が高まっているようです。

アートを作成するための「商材」と、土台に使用する「ネイルチップ」があれば誰でも簡単に始められるので、このような手軽さが人気の理由だといえるでしょう。

とはいえ、稼働分が給料として支払われるサロンワークと違って、ネイルチップ販売は売れなければ利益は出ません。

購入者が見つからないと無給状態になるだけでなく、ネイルチップ作成に使用した商材費が赤字になるなどのリスクもあるので注意しましょう。

 

出張ネイリスト

お客様の個人宅に訪問して施術を行う「出張ネイリスト」も働く手段の一つです。

「サロンワークは拘束時間が長いと感じる」「近隣にネイルサロンがない」という方におすすめの働き方だといえるでしょう。

出張ネイリストとして成功するためには、高い集客力を身につけることが重要です。

友人や知人に声を掛けて宣伝したり、SNSを利用して自身の存在をアピールすることも業務の一環です。これらの作業は、軌道に乗るまで諦めずマメに行いましょう。

出張ネイリストのメリットは、無理なく自分のペースに合わせて予約を決められることや、店舗ルールに縛られることなく自由に働ける点です。

しかし、ネイル道具一式を持ちながらお客様の自宅まで移動するのは想像以上に大変なので、移動手段が徒歩の場合は注意しましょう。

 

ネイルサロンでアシスタントとしてサロンワークを体験するのも◎

ネイルサロンでアシスタントとしてサロンワークを体験するのも◎

「ネイルスクールを卒業したばかりなのに、すぐにお客様の施術に入るには気が引ける」といった不安がある場合は、アシスタントとしてネイルサロンに入社しサロンワークを体験するのも一つの手でしょう。

間近で先輩ネイリストの動きが見れるので、体系的にサロンワークを学ぶことができます。

ネイルサロンによっては、アシスタント採用を行なっていない場合もあるので、事前にしっかりと確認してから面接を受けることをおすすめします。

 

ネイリストとして働きたいならネイルスクールで技術を身につけよう!

ネイリストとして働きたいならネイルスクールで技術を身につけよう!

サロンワークはお客様の施術を行う以外に、売上管理サンプル制作など事務的な作業も多く含まれます。

経験年数を重ねていけば次第に慣れていくものですが、入社したての新人ネイリストにとっては日々の業務を行うだけでも精一杯になってしまうかもしれません。

サロンワークのコツを学んだり、アートに関する技術を高めたい方は、ネイルスクールに通うこともおすすめです。

ネイルスクールシンシアでは、スキルアップが目指せる単発コースも用意されています!気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

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