ジェルネイル検定初級【第二課題】手順とテーブルセッティングを解説!
「ジェルネイル検定初級のテーブルセッティングが不安!」
「第二課題の流れが知りたい」
この記事は、そんな方に向けてジェルネイル検定初級「第二課題」の実技手順を解説します。
第二課題のテーブルセッティングや必要な道具についても詳しくお伝えするので、ぜひ参考にご覧ください。
ジェルネイル検定初級「第一課題」の手順について知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
ポイントアドバイス付き!ジェルネイル検定初級~第一課題実技手順解説~
ジェルネイル検定初級|第二課題テーブルセッティング
第二課題の事前審査は10分間です。
以下のポイントを押さえ、事前審査に備えましょう。
- テーブルセッティングが適切か
- 用具・用材のセッティングと品名ラベルの表示は正しく行われているか
- 衛生面における配慮・ウェットステリライザーの状態
- ライトの電源確認
- モデルの爪の状態が適切か
第二課題テーブルセッティングの状態
実技試験で使用するすべての用具・用材をセットしましょう。
ジェルネイル検定初級「第二課題」のテーブルセッティングに必要な道具は以下のとおりです。
【第二課題テーブルセッティング】
- タオル
- キッチンペーパー
- ライト(1人1台まで)
- トレイ
- クレンザー(未硬化ジェル拭き取り用)
- 消毒剤
- ファイル立て・ネイルファイル
- 筆立て・ジェル筆
- コットン類
- ウェットステリライザー
・ウッドスティック
・ピンセット
・メタルプッシャー
・スパチュラ
・キューティクルニッパー - ベースジェル・カラージェル・トップジェル
- ポリッシュリムーバー
- ポリッシュ・ベースコート・トップコート
- プレプライマー
- ゴミ袋
- アームレスト(ジェルライトを代用する場合は持参しなくてもよい)
ジェルネイル検定初級「第一課題免除受験者」の場合、以下の道具は不要です。
- フィンガーボール
- お湯
- 水
- 液体ソープ
- キューティクルリムーバー
- ガーゼ
参照:JNAジェルネイル技能検定試験「試験要項」
品名ラベルを必ず貼る用具・用材
ジェルネイル検定初級「第二課題」において、品名ラベルを必ず貼る用具・用材は以下のとおりです。
ラベルは商品の成分表示と重ならないよう、見やすい位置に貼りましょう。
【品名を必ず貼る用具・用材】
- ウェットステリライザー
- コットン類
- 消毒剤
- ポリッシュリムーバー
- ベースコート・カラーポリッシュ・トップコート
- プレプライマー
- ベースジェル・カラージェル・トップジェル
- ジェルリムーバー
- ジェルブラシクリーナー
ジェルネイル検定初級の合格ポイントは?試験概要と持ち物リストも紹介!
使用禁止の用具・用材
ジェルネイル検定初級「第二課題」において、以下の用具・用材をセッティングした場合は失格となります。
使用禁止アイテムをセットしないよう注意しましょう。
【使用禁止用具・用材】
- ストーンプッシャー
- セラミックプッシャー
- ネイルマシーン
- 光重合で硬化しない UV カットのためのトップコート類
- 食品容器
- 材料のか くはん用として衛生的な措置が施せないもの
(木製のつまようじ、竹串、マドラーや工具等) - 仕上げ用バッファ
- シャイナー
- シャーミー (革製)
- グリセリン
- オイル
- クリーム類
- ローション類
- アート用ステッカー(アートシール)
- 顔料のみ
- アートポリッシュ・ラメ ポリッシュ・絵の具
- 温度調整剤(カイロ等)
- ドットペン(マーブルツール)
- その他規定外の用具・用材
参照:JNAジェルネイル技能検定試験「試験要項」
ジェルネイル検定初級|第二課題(カラーリング・アート60分)
ジェルネイル検定初級実技試験「第二課題」の手順について解説します。
第二課題では、ポリッシュカラー・ジェルカラー・アート(ピーコック)の技術を行います。
第31回試験(2024年12月実施)より試験内容が変更になりました。
JNAジェルネイル技能検定試験 第31回試験(2024年12月実施)以降の変更点は、以下のとおりです。
級 | 第21回試験までの実技試験内容 | 第31回試験以降の変更点 | |
全級 | モデル同伴 | モデル同伴 またはJNEC認定モデルハンド使用 |
|
初級 | 第1課題 |
35分間 ■両手10本 |
30分間 ■両手10本 |
第2課題 |
60分間 ■左手5本
■右手5本 |
変更点なし |
参考:NPO法人 日本ネイリスト協会「JNAジェルネイル技能検定試験」
【手順1】手指消毒
第二課題も必ず手指消毒からスタートします。
第一課題同様にコットンに消毒液を含ませ、自身の両方の手のひら・手の甲・指間・指先までしっかりと拭き取りましょう。(擦式清拭消毒)
次に、新しいコットンに消毒液を含ませ、モデルの両手も同様に拭き取ります。
【手順2】右手サンディング
180G のスポンジバフで、モデル右手の爪表面全体が白くくもる程度に軽くサンディングを行い、ダストオフします。
【手順3】右手油分除去
ワイプ(毛羽立たないもの。コットン以外)にクレンザーをとり、右手爪表面を拭き取り油分除去を行います。
【手順4】右手ベースジェル→硬化(親指以外の4本)
右手小指から人差し指のエッジ(爪先端の厚みの部分)4本にベースジェルを塗布した後、爪表面にも塗布します。
爪中央から、徐々にキューティクル側へ塗りましょう。
横から見て先端にジェルの溜りがないか、真上からみてジェルが均一の厚さで塗れているのか確認します。
先端にジェルの溜りがある場合は、ブラシの角を使い、爪先の不要なジェルを斜めに削ぎ落として、レべリング(ジェルが自然になめらかになる・表面がぷるんとすること)するのを待ちます。
均一にベースジェルが塗布できたら、ライトに入れて規定の時間硬化してください。
【手順5】左手油分除去
左手爪表面にプレプライマーを塗布して油分除去を行います。
【手順6】左手ベースコート
モデルの左手を裏返し、爪のエッジ(爪先端の厚みの部分)5本に薄くベースコートを塗布します。
手を戻し、左手親指から小指へ順に表面にベースコートを塗布します。
爪の中心→左→右の順番で、やや筆圧をかけ薄く塗るようにしてください。
この際、ムラにならないよう注意しましょう。
【手順7】右手ベースジェル→硬化(親指)
親指のエッジ(爪先端の厚みの部分)に塗布してから、表面にベースジェルを塗布します。
爪中央から先端→キューティクル側へと塗りましょう。
塗り終わったら、横、真上からみて「ジェルの溜り」「ムラ」がないか確認し、問題なければ親指1本をライトに入れて規定時間硬化してください。
【手順8】カラーポリッシュ1回目
モデルの左手を返し、爪の先端(エッジ)に薄くカラーポリッシュを塗布して手を戻し、表面にポリッシュを塗布します。
爪の中心、左、右の順番で筆圧をかけずふわっと軽く塗布するのがポイントです。
ムラにならないよう注意しましょう。
ポリッシュを塗る際は肘をテーブルに付けて固定をすると手の震えも抑えられ綺麗に塗る事ができます。
さらにモデルの指を支える方の手に、ポリッシュを持つ手の小指を置き固定するとより安定します。
ポリッシュがはみ出した場合は、乾く前にウッドスティックを使用し、都度拭き取りましょう。
皮膚と爪とのキワにはみ出したポリッシュは、コットンを巻き付けていないウッドスティックにリムーバーを染み込ませて取り去ります。
爪から離れた皮膚に付着した場合は、コットンを巻き付けたウッドスティックを使用した方が素早く拭き取りが行えます。
【手順9】右手カラージェル1回目→硬化(親指以外の4本)
ベースジェル同様に、右手4本のエッジ、次に表面にカラージェルを塗布します。
塗布し終わったら必ず横から見て、先端に余分なカラージェルが溜まっていないか確認します。
余分なジェルがあった場合には、ブラシの角を使って、溜まっているジェルを斜めに削り落としましょう。
問題なければ規定の時間硬化してください。
【手順10】カラーポリッシュ2回目
1回目に塗ったポリッシュをえぐらないように、軽いタッチで2回目を塗布します。
ポリッシュの表面だけを触るようなイメージで塗りましょう。
筆を動かすだけでなく、モデルを支えている手も「爪」と「筆」が平行になるように動かすとより綺麗に塗る事ができます。
【手順11】右手カラージェル1回目→硬化(親指)
他の4本と同様に、親指も塗布します。
横・真上から確認し、問題がなければ硬化しましょう。
【手順12】左手トップコート
ふわっと軽いタッチでトップコートを塗布します。
筆圧が強いとカラーポリッシュを凹ませてしまい、美しい仕上がりにならないためできる限り軽く塗ることを心掛けましょう。
表面に塗布した後、先端も忘れずに塗布しましょう。
10本塗布した状態で、トップコート表面に艶がでている事が大切です。
トップコートまで塗布が終わったら、左手は完成です。
乾くまで時間がかかるため、モデルが爪表面を傷つけることの無いよう注意してもらいましょう。
【手順13】右手カラージェル2回目→硬化(親指以外の4本)
1回目同様に爪中央からキューティクル側へと塗っていきます。
2回目のエッジの塗布は不要です。
もし1回目で若干のムラがあるようなら、2回目で修正しましょう。
塗り終わったら、横・真上から見て均一に塗れていることを確認します。
塗布した表面に反射する光がまっすぐ歪みなく見えれば美しく塗られている目安となります。
問題なければ規定の時間硬化してください。
【手順14】左手の確認
右手の硬化を待つ間に左手のチェックを行いましょう。
「はみだし」「皮膚へのポリッシュの付着」がないか、よく見て確認します。
はみ出しなどがあった場合は、ポリッシュリムーバーを含ませたウッドスティックで綺麗にしましょう。
【手順15】右手カラージェル2回目→硬化(親指)
親指も同様に2回目のカラージェルを塗布しましょう。
均一に塗れていることを確認し、規定の時間硬化します。
【手順16】右手ジェルアート→硬化
規定の指にピーコック(*注)というジェルアートを行います。
まず、爪表面にクリアジェルを薄く塗布します。(細筆でジェルを引きやすくするため)
次に、ベースに塗っている赤に映える華やかなカラーを数色とり、線状に塗布してください。
何もついていないピーコック筆(細筆で、穂先の長いもの)で、カラージェルの線を切るようにスッとひっぱります。
ピーコック筆にジェルが付着するので、一度筆を拭いて綺麗にしてから、2本目の線をスッとひっぱります。
これを繰り返して、華やかなアートを完成させましょう。
バランス良くアートが作れたら、規定の時間硬化します。
【手順17】右手トップジェル→完全硬化→未硬化ジェル拭き取り
ベースジェル、カラージェル同様に右手4本のエッジ、表面に塗布します。
横から確認し「先端に余計な溜りがないか」必ずチェックしてから硬化します。
次に、親指も同様にトップジェルを塗布して硬化し、最後に未硬化ジェルを専用の拭き取り溶剤またはエタノールでふき取りましょう。
ジェルを硬化するライトには大きく分けてLEDとUVの2種類があります。
LEDライトは光が直線にしか進まず、親指に光が当たりにくため、「小指~人差し指の4本」「親指1本」の2回に分けて硬化が必須です。
UVライトの場合は、5本同時硬化が可能です。
ただし、親指のジェルがサイドに流れてしまう可能性があるため、LEDライト同様に2回に分けて硬化した方が美しく仕上がるでしょう。
【手順18】最終確認
すべての工程が終わったら、最終確認を行いましょう。
はみ出し、拭き残しなどがないか隅々まで確認します。
自身の爪にもポリッシュがついていないか隅々までチェックしてください。
ポリッシュリムーバーの蓋の閉め忘れが意外と多いので気をつけましょう。
また、テーブルの上もゴミやファイルなどが散乱していないよう、綺麗に片付けます。
試験が終了すると、すぐに審査が始まります。
審査の間、受験者は席を離れるよう指示されます。
その際、JNAテクニカルシステムや過去問題を持参し筆記試験の勉強をしている方もいます。
また、トイレがとにかく混むので、席を離れると同時にトイレへ行くことをオススメします!
秋期・冬期試験の場合、待っている間が長く寒くなるので上着も一緒に持っていきましょう。
また、待機中は床に座って待つことが多いため、クッションなどがあってもよいでしょう
ジェルネイル検定初級「第二課題」はネイルスクールシンシアで学ぼう!
ジェル検定初級「第二課題」は、作業工程が多いため時間内に終わるよう繰り返し練習を重ねましょう。
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スムーズに作業を進めるコツや、合格に向けた必勝ポイントなどが学べるため、効率のよい学習を望む方にも最適です。
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