ネイリスト検定2級~第一課題実技手順のポイント~
ネイリスト検定2級(JNECネイリスト技能検定試験2級)の後半の実技手順と詳細を詳しくまとめています!
ネイリスト検定2級後半では、ポリッシュカラーリング、チップ&ラップ、フラットアートの技術を行います。
この記事はネイル検定2級~前半実技手順・ポイントの続きです。
ネイリスト検定2級|実技試験手順【前半】
まずは簡単に手順をご紹介します♪
ネイリスト検定2級|実技試験手順【後半】
ネイリスト検定2級(JNECネイリスト技能検定試験2級)実技試験「後半」の手順について解説します。
実技試験「後半」の制限時間は、55分間です。
手順1:手指消毒
コットンに消毒液を含ませ、自身の両方の手のひら、手の甲、指間、指先までしっかりと拭き取ります。(擦式清拭消毒)
次に、新しいコットンに消毒液を含ませ、モデルの両手も同様に拭き取ります。
手順2:サンディング
チップ&ラップのキューティクル付近のネイルプレートを180Gのウォッシャブルファイルでサンディングします。
キューティクル周りの皮膚を傷つけないように、自身の指でファイルブロックしながら万遍なく傷がつくようにサンディングを行います。
その後100Gのバフでキューティクル付近以外をサンディングし、最後にブラシでダストオフします。
180G のファイルで全てをサンディングしても問題ありません。バフを使用するのは時間短縮のためです。
手順3:プレプライマー
余分な水分、油分を除去するためにプレプライマーをさっと塗布しネイルプレートの水分や油分を除去します。
消毒用エタノールまたはポリッシュリムーバーを含ませたコットンで、ネイルプレートを拭いて、水分や油分を除去する事もできます。
手順4:チップ装着・チップカット
チップ&ラップのネイルプレートに事前にサイズを合わせ、薄く仕込んだチップを貼りつけます。
グルーをたっぷりつけ、チップの先端を持ち指に対して真っすぐになるように貼ります。
その後、グルーをが早く硬化するようにハケ状のアクティベーターを接着箇所に塗布し、グルーが固まったらチップを適度な長さにカットします。
その際、短くしすぎないように注意しましょう。
カットしたら、180Gのウォッシャブルファイルでアウトラインをおおまかに整えます。
チップ裏側にバリが残っているようなら、バフで軽く取り去り、ダストブラシでダストオフします。
手順5:シルク貼り付け
事前にサイズを合わせておいたシルク(ラップ材)をピンセットを使い貼りつけます。
粘着力が弱くなってしまうので、素手でシルクに触らないようにします。
ネイルプレートの長さの2/3程度が覆えていること、また左右のストレスポイントもしっかり覆えていることを確認して、ビニールで圧着します。
シルクより少しキューティクル側からたっぷりのグルーを塗布します。特にチップとネイルプレートとの段差をしっかり埋めるようにします。
皮膚にグルーが漏れている場合は、ウッドスティックで取り去ります。
手順6:アクティベーター噴霧
やや離れた位置からアクティベータを噴霧(ふんむ)します。
一か所に集中してかからないようにしましょう。
シルク箇所に噴きかける前に、ごみ袋の中で1度試し噴きすると綺麗に噴霧できます。
アクティベーターを噴きかけすぎると黄ばんでしまうので注意しましょう。
手順7:ベースコート(左手)
チップ&ラップしている反対の手に先にベースコートを塗布します。
モデルの手を返し、5本のエッジに薄くベースコートを塗布します。
手を戻し、施術者側からみて一番左の指から順に表面にベースコートを塗布します。
ネイルプレートの中心、左、右の順番でやや筆圧をかけ薄く塗るようにします。
ムラにならないよう注意します。
手順8:チップ&ラップのアウトラインを整える
シルクを貼付した箇所をウッドスティックで軽くたたき、カチカチと軽い音がしたら硬化しています。
硬化を確認したら、180Gのウォッシャブルファイルでアウトラインを整えます。
先端は、上から下へと削り落とすイメージで削るとシルクが剥がれず削ることができます。
アウトラインを整えたら、手を裏返して裏側のバリをバフで取り去ります。
ここでバリが残ったままだとボンダーが流れて皮膚に付着してしまうので、しっかり取り去りましょう。
最後にブラシでダストオフします。
(削り始める際には、既に塗布した逆の手のベースコートにダストが付着しないようにモデルの手を離してもらいましょう)
手順9:チップ&ラップアプリケーション(1回目)
横から見てどこに高さが必要か、ハイポイントの位置はどこかを確認したらボンダーをシルクより少し奥から手前全体に塗布したら、
高さが必要な箇所にさらにボンダ―を足して、アクティベータ―を噴霧します。
レジンは一度に大量にのせてしまうとバブルやつのがたつ原因になります。
多くのレジンをのせる場合も多くのせ過ぎないように注意しましょう。
手順10:チップ&ラップアプリケーション(2回目)
キューティクル際からボンダ―を塗ります。
横から見てハイポイントの位置にボンダーを追加します。
ボンダーを厚く塗りすぎると、綺麗に硬化しないので薄めを心掛けます。
ハイポイントが上手く作れたら、1回目同様にキューティクルからやや離れた位置からアクティベータ―を噴霧します。
ハイポイントの位置は爪の先から半分~3分の1キューティクル側が理想的です。
※ハイポイントが不十分な場合、ボンダーをもう1回追加します。
手順11:アートを施す指にカラーポリッシュを塗布(1回目)
手指間違いを防ぐため、まず指定色以外を使用するアート指にカラー1回目を塗布します。
アート指をの先端、表面にポリッシュを塗布します。
アートに使う絵具の色が映えそうな色を選びましょう。
手順12:アートを施さない4本にカラーポリッシュを塗布(1回目)
残りの4本の指にカラー1回目を塗布します。
ベース同様に手を返し先端を塗った後、手を戻し表面にポリッシュを塗布します。
ポリッシュがはみ出した場合は、乾く前にウッドスティックでその都度拭き取るようにします。
皮膚にはみ出したポリッシュはコットンを巻き付けていないウッドスティックにリムーバーを染み込ませて取り去りますが、ネイルプレートから離れている皮膚に付着したついた時はコットンを巻き付けたウッドスティックを使用した方が素早く拭き取りができます。
*指定色が「赤」「ピンク」の場合・・・ネイルプレートの中央、左、右と塗布します。
*指定色が「ナチュラルスキンカラー」「パールホワイト」の場合・・・ネイルプレートの左側からポリッシュを徐々に右に移動させながら塗る“流し塗り”がオススメです。
ポリッシュを塗る際は肘をテーブルに付けて固定をすると、手の震えも抑えられ綺麗に塗る事ができます。
さらにモデルの指を支える方の手に、ポリッシュを持つ手の小指を置き固定するとより安定します。
またネイルプレートの大きなモデルさんや、どうしてもキューティクル周りのラインがガタガタになってしまう方は、「オリエン」というメーカーの空のボトルにカラーポリッシュを詰め替えて使用すると綺麗なラインで塗れるようになる可能性があります。
手順13:チップ&ラップを削る
チップ&ラップの形が整い(ハイポイントがあり、凸凹がない状態)
ウッドスティックで軽く叩いてカチカチと軽い音がしたら(硬化確認)、180Gのファイルで削ります。
長さを整えたら(フリーエッジの長さは5mm程度まで)、ラウンドにします。
先端、アウトライン、表面の順番で削っていきましょう。
全体に凹凸がなくなり整ったら220Gのバッファー、280Gバッファー、シャイナーの順番で仕上げ、ダストブラシでダストオフします。
チップ&ラップの長さは、他の9本と違っていても問題ありません。
手順14:ベースコートを塗布(チップ&ラップ側の指)
反対の手と同様に、エッジ、表面と塗布します。
モデルの手を返し、チップ&ラップ以外の4本のエッジに薄くベースコートを塗布します。
手を戻し、施術者側からみて一番左の指から順にチップ&ラップ以外の4本ネイルプレートの表面にベースコートを塗布します。
中心、左、右の順番でやや筆圧をかけ薄く塗るようにします。ムラにならないよう注意します。
手順15:アートを施す指にカラーポリッシュを塗布(2回目)
1回目に塗ったポリッシュをえぐらないように、軽いタッチで2回目を塗布します。
1回目と同様の塗り方で塗布します。
ポリッシュの表面だけを触るようなイメージで塗っていきます。
筆を持っている手だけでなくモデルの手を支えている方の手もネイルプレートと筆が平行になるように動かしてあげるとより綺麗に塗る事ができます。
手順16:チップ&ラップ以外の4本にカラーポリッシュを塗布(1回目)
チップ&ラップ以外の4本の指にカラー1回目を塗布します。
ベース同様に手を返し先端を塗った後、手を戻し表面にポリッシュを塗布します。
ポリッシュがはみ出した場合は、乾く前にウッドスティックでその都度拭き取るようにします。
皮膚にはみ出したポリッシュはコットンを巻き付けていないウッドスティックにリムーバーを染み込ませて取り去りますが、
ネイルプレートから離れている皮膚に付着したついた時はコットンを巻き付けたウッドスティックを使用した方が素早く拭き取りができます。
手順17:ネイルアート
指定の指にテーマに沿った絵を絵の具で描きます。
手指間違いは失格になりますのでご注意ください。
カラーポリッシュをえぐらないように、そして赤ポリッシュが透けないくらいの濃度で描くのかポイントです。
また絵具の色はベースの色に映える色を選びます。
色が映えない場合にはその色に少し白を混ぜると発色がよくなります。
最初から白が混ざっている色を準備しておくと便利です。
アートの大きさはネイルプレート全体の3分の2程度埋まるくらいの大きさがいいでしょう。
絵の具はテーブルセッティングの段階で専用のウォーターパレットに出しておくと時短にもなります。
アルミの上に事前に出しておくと乾燥して使えなくなるので気をつけましょう。
手順18:チップ&ラップ側の指にカラーポリッシュを塗布(2回目)
チップ&ラップ以外の4本の指にカラー2回目を塗布します。
ベース同様に手を返し先端を塗った後、手を戻し表面にポリッシュを塗布します。
1回目に塗ったポリッシュをえぐらないように、軽いタッチで2回目を塗布します。
1回目と同様の塗り方で塗布します。
ポリッシュの表面だけを触るようなイメージで塗っていきます。
筆を持っている手だけじゃなくモデルの手を支えている方の手もネイルプレートと筆が平行になるように動かしてあげるとより綺麗に塗る事ができます。
手順19:トップコート
ごく軽くふわっとトップコートを塗布します。
表面に塗布した後さっと先端にも塗布しましょう。
ネイルアートをした指には、一番最後にトップコートを塗ります。
絵の具が乾いて、アートが崩れることを防ぎます。
チップ&ラップの指以外の9本塗に布した状態で、トップコート表面に艶がでている事が大事です。
手順20:チップ&ラップをガーゼクリーン
チップ&ラップの指にダストが残らない状態にします。
ケアで使用したガーゼで爪周り、爪裏を綺麗にダストを取り除きます。
最終チェック
最後に、はみ出し、拭き残しなどがないか隅々まで確認します。
その際に、自身の爪にもポリッシュがついていないか隅々まで確認します。
使用した道具を元の位置にもどし、テーブルを綺麗な状態にします。
ポリッシュリムーバーや消毒剤の蓋の閉め忘れにも気をつけましょう。