ネイリスト検定3級 〜実技試験手順・詳細〜 目指せ一発合格!| ネイル検定 |
ネイリストの基本となる技術を習得出来る、ネイル検定3級の実技手順と詳細を詳しくまとめています!
ネイル検定3級では、ネイルケア、カラー(赤)、アート(フラット)の技術を行います。
この記事はネイリスト検定3級合格!3つのポイント[まとめ]の続きです。
1-7.採点基準
ネイリスト技能検定は、「減点方式」です。「どれだけ減点されないか」がポイントになります。
手指消毒やテーブルセッティング、モデルの爪の事前審査は5点配分されています。テーブルセッティングに不備があれば、それだけで1~5点の減点対象になってしまいますので、事前準備でクリアできる項目をしっかりと準備して、減点を少なくしておきましょう。
ネイリスト技能検定の公式サイトに掲載されている実技採点基準に目を通しておくと、 試験官がチェックするポイントや、どこに注意すれば減点されないかなど、試験の全体を理解できるので試験前に確認しておきましょう。
以下によくある失敗をご紹介いたします!
3級での不合格の多くは、気付かないうちに失格対象となる行動や、ストーンプッシャーやキューティクルオイルなど、失格対象になっている道具の持ち込みを行っています。
些細なことで試験を取得できないのは勿体ないので、事前に失格対象となる項目をチェックしておきましょう。
よくある失格理由の一例を紹介します。
・遅刻
余裕をもって試験会場にいきましょう。
・実技試験タイムオーバー
時間配分を意識し、少し早めに終わるタイムスケジュールで練習をしましょう。
・使用禁止の用具の持ち込み
キューティクルオイルやシャイナー、ドットペン、キッチン用品などをセッティングすると、事前審査の段階で失格になります。使わないものは持っていかない方が安心です。
・手指間違い
意外と多いのが、アートを施す指を間違えてしまうことです。試験に行く前にもう一度施術の指を確認しましょう。
・私語
私語をしてカンニング行為とみなされてしまった場合、どんなに完成度が高くても失格になってしまいます。モデルさんにも共有をして私語は慎みましょう。
要項を熟読したり、少し気を付けて行動すれば防げるものばかりです。
しっかりと試験要項を熟読して余裕を持った行動を心がけ、自信を持って試験に挑みましょう。
まずは、簡単に手順をご紹介します♪
1-8.実技試験内容詳細
ネイル検定3級事前審査では主にテーブルセッティングが適切か、品名やラベル表記またハンドモデルの爪の状態をチェックされます。
<ネイルケアの用具・用材と使用目的>
ネイル施術に使用する道具と使用目的、方法を書いています!
初心者の方に便利な道具の説明を書いています。
ネイル検定3級の手順や施術の方法、試験官が見るポイントを書いています。
施術の注意点やコツをしっかり理解して合格を導きましょう!
ネイル検定3級実技手順詳細
モデルの爪10本に赤ポリッシュが塗布されている状態から試験開始となります。
◆手指消毒
コットンに消毒液を含ませ、自身の両方の手のひら、手の甲、指間、指先までしっかりと拭き取ります。(*擦式清拭消毒)
次に、新しいコットンに消毒液を含ませ、モデルの両手も同様に拭き取ります。
手指消毒はあらゆる感染病対策の基本です。
手指に付着している病原微生物を除去し、感染力をなくすことは安全なネイルサービスに最も重要です。擦式清拭消毒をマスターしましょう。
コットンを容器に入れる際は、1枚1枚交互に重ねて入れておくと、取る時に1枚ずつ取れるのでとても便利です。スムーズに動作できることで、時間にも余裕ができストレスなく試験を受けることができます。
◆ポリッシュオフ
新しいコットンにポリッシュリムーバーをたっぷり含ませ、ポリッシュをオフします。
その際にエッジ(爪の先端)や、爪と爪横の皮膚とのキワに残ったポリッシュは、ウッドスティックに薄くコットンを巻きつけたものにリムーバーを含ませ、取り残しのないように綺麗にオフします。
オフの際、コットンを10本の爪の上に置いて溶けるのを待つやり方(通称“湿布”と呼ばれる)は行ってはいけません。
長時間ポリッシュリムーバーを爪に触れさせておくと、爪の水分と油分が奪われダメージの原因となるため禁止事項となっています。
◆右手ファイリング
エメリーボードでモデルの右手小指から親指まで順に、ラウンド(*注)の形で爪をファイリングしていきます。
親指、人差し指、中指の腹でエメリーボードの端を軽く持ちます。
強く握りすぎないように注意しましょう。
爪にダメージを与えるのを防ぐため一方向に動かします。往復がけは禁止されています。
自身の指を支えにしてエメリーボード安定させながらファイリングします。
モデルの皮膚にファイルが当たっていると摩擦で痛みを感じる場合もあるので注意しましょう。
正しくファイリングすると、エメリーボードに残った削り跡が一直線になります。
フリーエッジは長い場合でも5mm程度までにします。ラウンドの形も10本揃えるようにしましょう。
爪の裏にバリが残っていた場合はモデルの手を返し、バフで取り除きます。
バフを使用する場合、バフを持っている反対の手でモデルの爪を支え、軽い力で取り除きます。
◆フィンガーボール
モデル右手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布しなじませたら、適温に調整したフィンガーボールのお湯の中にモデル右手指先を入れます。
自身の指先にキューティクルクリームが残っていたらコットン、ワイプ等で拭き取ります。
◆左手ファイリング
右手をフィンガーボールに入れている間に、左手のファイリングを行ないます。
左手親指から順に、右手同様にラウンドの形をとり、5本ファイリングできたら手を返して形を確認し、ブラシでダストを取り除きます。
◆右手ブラシダウン
右手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
左手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布し、そのままフィンガーボールにいれます。
◆右手プッシュアップ
メタルプッシャーの先端をケア用水入れの中の水に軽くつけたら、キューティクル周りを軽く押し上げていきます。
中央からコーナー、サイドと放射状にプッシュアップしていきます。
その際、プッシャーを持つ手の人差し指はプッシャーに触らないようにすると、力が抜けてより良いでしょう。
力が入ってしまうと爪の表面を凹ませてしまったり、皮膚を傷つける原因になりますので気をつけましょう。
軽くトントンと当てるイメージです。
爪のカーブやキューティクル周りの皮膚に合わせてプッシャーの角度も変えていきます。立てすぎたり、寝かせすぎないようにします。
◆右手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
ガーゼがテーブル面を引きずらないように注意しましょう。
親指のガーゼの先に水を軽くつけて湿らせたら、モデル右手小指から、押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り除きます。
一緒に爪の裏の汚れやバリも除去します。
次に、爪横の角質、固くなった甘皮など不要な箇所をカットしていきます。
角質を切る時以外はニッパーの刃先は閉じるように気をつけましょう。またニッパーの持っていない手で必ずニッパーを支えます。
ルースキューティクルが少なくても10本全ての指に必ずニッパーを当てます。
ニッパーを当てていない場合やメタルプッシャーを使用していない場合は失格対象になりますので気を付けましょう。
万が一試験中に出血させてしまった場合はすぐに止血を行ないます。
※試験終了までに出血が止まり赤みを帯びる程度であれば減点で済みますが、出血が続いている状態だと失格対象となります。
◆左手ブラシダウン、プッシュアップ
左手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
右手同様、先端に水を軽くつけたプッシャーで、キューティクル周りを軽く押し上げます。
◆左手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
左手親指から、右手同様に押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り去り、爪横の角質、固くなった甘皮など不要な箇所をカットしていきます。
◆プレプライマー
余分な水分、油分を除去するためにプレプライマーをさっと塗布しネイルプレートの水分や油分を除去します。
消毒用エタノールまたはポリッシュリムーバーを含ませたコットンで、ネイルプレートを拭いて、水分や油分を除去する事もできます。
◆ベースコート
モデルの右手を返し、爪の先端(エッジ)に薄くベースコートを塗布します。
手を戻し、右手小指から順に表面にベースコートを塗布します。爪の中心、左、右の順番でやや筆圧をかけ薄く塗るようにします。
ただしムラにならないよう注意します。
◆カラーポリッシュ1回目
モデルの右手を返し、爪の先端(エッジ)に薄くベースコートを塗布して手を戻したら表面にポリッシュを塗布します。
ベースコートとトップコートもカラーポリッシュ同様、5本のエッジを塗った後、表面を塗布するとスムーズです。
ポリッシュを塗る際は肘をテーブルに付けて固定をすると手の震えも抑えられ綺麗に塗る事ができます。
エッジは1度塗りで問題ありません。
さらにモデルの指を支える方の手に、ポリッシュを持つ手の小指を置き固定するとより安定します。
ポリッシュがはみ出した場合は、乾く前にウッドスティックでその都度拭き取るようにします。
皮膚と爪とのキワにはみ出したポリッシュはコットンを巻き付けていないウッドスティックにリムーバーを染み込ませて取り去りますが、
爪から離れている皮膚に付着したついた時はコットンを巻き付けたウッドスティックを使用した方が素早く拭き取りができます。
◆カラーポリッシュ2回目
1回目に塗ったポリッシュをえぐらないように、軽いタッチで2回目を塗布します。
1回目と同様の塗り方で塗布します。
ポリッシュの表面だけを触るようなイメージで塗っていきます。
筆を持っている手だけじゃなくモデルの手を支えている方の手も爪と筆が平行になるように動かしてあげるとより綺麗に塗る事ができます。
◆ネイルアート
≫ネイリスト検定3級試験アートの描き方手順はこちら
モデル右手中指の爪に絵の具でお花のアートを描いていきます。
手指間違いをしてしまうとそれだけで失格になりますのでご注意ください。
(自身から見た右手中指ではなく、モデルの右手中指になります)
カラーポリッシュをえぐらないように、そして赤ポリッシュが透けないくらいの濃度で描くのかポイントです。
また絵具の色は赤に映える色を選びます。
色が映えない場合にはその色に少し白を混ぜると発色がよくなります。
最初から白が混ざっている色を準備しておくと便利です。
お花の大きさや数は決まっていませんが2~3個で全体の3分の2程度埋まるくらいの大きさだと華やかに見えて印象が良いでしょう。
絵の具はテーブルセッティングの段階で専用のウォーターパレットに出しておくと時短にもなります。
パレット(アルミなど)の上に事前に出しておくと乾燥して使えなくなりますので気をつけましょう。
◆トップコート
ごく軽くふわっとトップコートを塗布します。
表面に塗布した後さっと先端にも塗布しましょう。
ネイルアートをした爪には、一番最後にトップコートを塗ります。
絵の具が乾いて、アートが崩れることを防ぎます。
10本塗布した状態で、トップコート表面に艶がでている事が大事です。
◆最終チェック
最後に、はみ出し、拭き残しなどがないか隅々まで確認します。
その際に、自身の爪にもポリッシュがついていないか隅々まで確認します。
ポリッシュリムーバーの蓋の閉め忘れが意外と多いので気をつけましょう。
審査の間、受験者は席を離れるよう指示されます。その際、JNAテクニカルシステムや過去問題を持参し筆記試験の勉強をしている方もいます。
また、トイレがとにかく混むので、席を離れると同時にトイレへ行くことをオススメします!秋期、冬期試験の場合、待っている間が長く寒くなるので上着も一緒に持っていきましょう。
待機中は床に座って待つことが多いため、クッションなどがあってもいいでしょう。
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