ネイリスト検定3級 〜実技試験手順・詳細〜 目指せ一発合格!ネイル検定
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)は、ネイリストの基本となる技術を習得出来る資格試験です。
ネイル検定3級では、ネイルケア、カラー(赤)、アート(フラット)の技術を行います。
ネイリスト検定3級|実技試験の流れ
まずは、簡単に手順(流れ)をご紹介します♪
すぐに詳しく知りたい方は、下記【ネイル検定3級|実技試験・手順詳細(65分)】へ!
♦手指消毒
自分の手の後にモデルの手
⇓
♦右手をラウンドにファイリング
小指から親指の順番に削る
⇓
♦キューティクルクリームを塗布してフィンガーボールに入れる
⇓
♦左手をラウンドにファイリング
親指から小指の順番に削る
⇓
♦右手のブラシダウンをしてタオルで軽く水分除去する
⇓
♦左手にキューティクルクリームを塗布してフィンガーボールに入れる
⇓
♦右手をメタルプッシャーでプッシュアップする
⇓
♦右手をガーゼとニッパーでキューティクルクリーンする
⇓
♦左手をブラシダウンをしてタオルで軽く水分除去する
⇓
♦左手をメタルプッシャーでプッシュアップする
⇓
♦左手をガーゼとニッパーでキューティクルクリーンする
⇓
♦右手の小指から親指、左手の親指から小指の順番でプレプライマーを塗布する
⇓
♦右手の小指から親指、左手の親指から小指の順番でベースコートを塗布する。
⇓
♦右手の小指から親指、左手の親指から小指の順番で1回目のカラーポリッシュを塗布する
⇓
♦右手の小指から親指、左手の親指から小指の順番で2回目のカラーポリッシュを塗布する
⇓
♦指定の指にアクリル絵の具やラメなどでネイルアートをする
⇓
♦右手の小指から親指、左手の親指から小指の順番でトップコートを塗布する
⇓
♦最終チェック
2023年秋期(10月)よりJNECネイリスト技能検定試験の試験内容が変更になりました。
実技試験の変更点は、以下のとおりです。
級 | 変更前 | 2023年秋期以降の変更点 | |
全級 | モデル同伴 | モデル同伴 またはJNEC認定モデルハンド使用 |
|
3級 | 実技試験 |
70分間 ■両手10本
■右手中指 |
65分間 ■両手10本
■右手中指 |
【3級の変更点】
事前審査:10分
実技試験:70分→65分に変更
実技試験でポリッシュオフを行いません。
事前にカラーポリッシュの塗布は不要です。
受験は、モデル同伴またはJNEC認定モデルハンドのいずれかを選択することができます。
ネイリスト検定3級の採点基準は?
ネイリスト技能検定は、「減点方式」です。「どれだけ減点されないか」がポイントになります。
手指消毒やテーブルセッティング、モデルの爪の事前審査は5点配分されています。
テーブルセッティングに不備があれば、それだけで1~5点の減点対象になってしまいますので、事前準備でクリアできる項目をしっかりと準備して、減点を少なくしておきましょう。
ネイリスト技能検定の公式サイトに掲載されている実技採点基準に目を通しておくと、 試験官がチェックするポイントや、どこに注意すれば減点されないかなど、試験の全体を理解できるので試験前に確認しておきましょう。
ネイリスト検定3級の失格対象について
ネイリスト検定3級の不合格の多くは、気付かないうちに失格対象となる行動や、ストーンプッシャーやキューティクルオイルなど、失格対象になっている道具の持ち込みを行っています。
些細なことで試験に合格できないのは残念なので、事前に失格対象となる項目をチェックしておきましょう。
よくある失格理由の一例を紹介します。
<遅刻>
余裕をもって試験会場に向かいましょう。
<実技試験タイムオーバー>
時間配分を意識し、少し早めに終わるタイムスケジュールで練習をしましょう。
<使用禁止の用具の持ち込み>
キューティクルオイルやキッチン用品などの禁止されている用具をセッティングすると、事前審査の段階で失格になります。
要項を良く読み、使わないものは持っていかない方が安心です。
<手指間違い>
意外と多いのが、アートを施す指を間違えてしまうことです。
試験の前にもう一度要項を読み、施術の指を確認しましょう。
<私語>
私語をしてカンニング行為とみなされてしまった場合、どんなに完成度が高くても失格になってしまいます。
モデルさんにも共有をして私語は慎みましょう。
これらは要項を熟読したり、気を付けて行動したりすれば防げるものばかりです。
しっかりと試験要項を熟読して余裕を持った行動を心がけ、自信を持って試験に挑みましょう!
ネイリスト検定3級実技試験の持ち物と使用禁止アイテム
ネイリスト検定3級「実技試験」に使用する持ち物と使用禁止アイテムについて解説します。
ネイルケアに使用する持ち物と使用目的
- エメリーボード・・・ナチュラルネイル(自爪)の長さと形を整えるためのやすり。
- フィンガーボール・・・キューティクルを柔らかくするためのお湯を入れておく容器。
- ネイルブラシ・・・油分や汚れを除去するためのブラシ。
- ウッドスティック・・・カラーリングの修正時に使用する木製のスティック。コットンを巻き付けキューティクル付近のカラーポリッシュの除去にも使用する。
- メタルプッシャー・・・キューティクルのプッシュバック、プッシュアップに使用する用具。
- キューティクルニッパー・・・ルースキューティクルや、ささくれ等を除去し、キューティクル周りの角質を整える用具。
- 水入れ・・・プッシュバック、プッシュアップやガーゼクリーンの際にメタルプッシャーやガーゼを濡らすために使用する水を入れる容器。
- ガーゼ・・・ネイルプレート、キューティクルをクリーンナップするために使用。
- ペーパータオル・・・テーブル上を衛生的に保つために使用する、使い捨てのペーパー。
- タオル・・・フィンガーボールから出した手の拭き取りに使用する。アームレストの代用品として使用も可。
- コットン・・・手指消毒、はみ出したポリッシュ除去に使用。
- 消毒剤・・・手指、器具、ウエットステリライザ、その他消毒全般に使用。(油分除去としても使用可)
- 液体ソープ・・・フィンガーボールの中に入れて使用する液体石けん。
- キューティクルリムーバーまたはキューティクルクリーム・・・キューティクルリムーバーはルースキューティクルを柔軟にし、キューティクルクリームは保湿します。
キューティクルが固い場合はキューティクルリムーバー、乾燥している場合はキューティクルクリームを使うと良いでしょう。
ネイリスト検定試験本番では保湿しながらケアが出来るのでキューティクルクリームを使用することをお勧めしますが、モデルさんの手の状態に合わせどちらを使用するか選びます。
※キューティクルリムーバーを使用する場合、プッシュアップ後に再度フィンガーボールに手を浸し、ブラシダウンをする必要があります。
エメリーボードやスポンジバッファーは清潔な状態が望ましいため、新品を用意する方も多いかと思います。
この時、しっかりと角の面取りすることを忘れないようにしましょう!
面取りが甘いと本番で肌等に傷を付けてしまう原因になります。
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カラーリングに使用する持ち物と使用目的
- プレプライマー・・・ベースコートを塗る前に使用します。ナチュラルネイルの水分や油分を除去し、カラーポリッシュの定着をよくします。(消毒液、ポリッシュリムーバーでも代用可)
- ベースコート・・・カラーポリッシュ塗布前に使用。ベースコートを塗る事でナチュラルネイルへの色素沈着を防ぎ、カラーポリッシュの定着を良くします。
- カラーポリッシュ・・・ベースコートを塗った後に爪に塗布します。2度塗りを基本としてカラーの発色をよくします。
- トップコート・・・カラーポリッシュの持ちを良くし、つやを出すために塗ります。
- ポリッシュリムーバー・・・カラーポリッシュ等を除去する際に使用。
その他のネイル用具と使用目的・忘れやすい持ち物
- ネイルニッパー(アクリルニッパー)・・・ナチュラルネイルの長さをカットするのに使用する爪切り。
- ピンセット(ツイーザー)・・・ネイル用具を挟む用具。ポリッシュを塗っている際にホコリやゴミが入った時に使用。
- ブラシ・・・ファイルダスト等を払うブラシ。
- トレイ・・・ネイル用具・用材を置くもの。
- タオル用トレイ・・・ガーゼ、手を拭くためのタオル、ケア用ブラシを置くもの。
- アームレスト・・・腕をおくもの。タオル等を丸めての使用も可。
- ファイル立て・・・ファイルを入れておく容器。
【忘れやすい持ち物】
- 筆記用具(鉛筆、シャーペン、消しゴム)
- タイマー
- お湯
- 水
- ゴミ袋
- ゴミ袋を留めるテープ
特に、ゴミ袋を留めるテープと筆記用具は忘れやすいため注意してください。
使用禁止アイテム
以下のアイテムは、ネイリスト検定3級試験では使用禁止です。
- ストーンプッシャー
- セラミックプッシャー
- ネイルマシーン
- シャ―ミー(革製)バッファ
- 爪磨きシート
- オイル
- グリセリン
- 調理用具
- 台所用品全般
- その他規定外の用具、用材
上記のアイテムは持ち込まないよう注意しましょう。
ネイリスト検定3級|事前審査(10分)
ネイル検定3級事前審査では主に、以下の項目をチェックされます。
- テーブルセッティングが適切か
- 品名やラベル表記は正しく行われているか
- モデルまたは認定ハンドモデルの爪の状態
テーブルセッティング
ネイリスト検定3級のテーブルセッティングは、以下の点に注意しましょう。
<用具、用材のセッティングと品名ラベルの表示について>
品名ラベルは要項に記載されている[必ず貼る品目]を確認しながら貼ります。
ネイル専門の問屋等に検定用シールが売っていますがテプラなどで作成したものでも可能です。
容器にあらかじめ商品の名前がついていても必ず別で品名ラベルを付けます。
アルファベット表記は禁止です。また、ラベルは見やすい位置に貼ります。
用具、用材のメーカー・ブランド指定は一切ありません。
あんなにチェックしたのに当日会場で付けていないことに気がついた!という場合のために、無地のラベルとペンを鞄に忍ばしておくのも安心材料になります◎
<衛生面における配慮(衛生的に処理されている用具、用材を使用すること><
衛生的に処理されている用具、用材(エメリーボード、ファイル等)を整理整頓し配置します。
トレイやフィンガーボール、その他容器はプラスチックや金属製などの消毒ができるものを使用(木、紙、布製は使用禁止)し、また底面が網目状のトレイは使用してはいけません。
ネイル専用ブラシはトレイなどにセットします。(テーブルに直置きはしてはいけません)
お湯(携帯用ポット)、絵具用水入れ、ケア用水入れ、フィンガーボールはテーブルに直置きでも問題ありません。
2023年秋期(10月)以降より、衛生面における配慮として以下の項目が変更されました。
■ケア用トレイ
ケア用トレイに入れるのは「ガーゼ」「無地のタオル」「ネイルブラシ」の3点のみです。
■アームレスト
アームレストには「ペーパータオル」を必ず巻いてください。
タオルをアームレスト代わりにする場合も同様です。
■ペーパータオルの使用について
施術スペースを覆うサイズの「ペーパータオル」を使用してください。(キッチンペーパーの場合は、ミシン目が切れていない清潔なものを使用すること)
ペーパータオルは、無地のみ使用可能です。(カラーの指定はありません)
ペーパータオルは、常に綺麗な状態にしておきます。
ペーパーは何枚か重ねてセッティングし、汚れたら取り替えてください。(上の1枚を捨てる)
従来ではペーパータオルの下にタオルを敷くのが必須でしたが、変更後は任意になりました。
<ウェットステリライザーの状態>
コットンまたはガーゼを底に敷き消毒用エタノールなどをニッパーの刃先が浸る程度の量を入れます。刃先保護用のパットを使用する場合、その上にコットンまたはガーゼを敷きます。
ウェットステリライザーにはニッパー類、ピンセット、メタルプッシャー、ウッドスティックを必ず入れます。
シザ―はウェットステリライザーに入れなくても問題ありません。
2023年秋期(10月)以降より、ウェットステリライザーの中に、コットンを巻きつけたウッドスティックを入れるのはNGです。
コットン付きのウッドスティックを使用する場合は、直前に巻きつけ、使用後はコットンを外してウェットステリライザーに戻してください。
時間に追われているとつい、そのままウェットステリライザーの中に戻しがちです。
普段か使ったらすぐに捨てる習慣を付けましょう!
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モデルの爪またはJNECモデルハンドの状態
ネイリスト検定3級の事前審査では、モデルの爪またはJNECモデルハンドの状態確認も審査対象です。
試験本番では、以下の項目に注意しましょう。
- イクステンション(バーチャルを含む)、リペア(グルーオンを含む)の申請と確認をします。その際にリペアが規定の2本以内であるかどうかを確認されます。
- 爪及び爪周りの皮膚の状態を見られます。
<モデルハンドの規定と注意点>
- JNEC認定ラベルが貼付された右手と左手(各1個)の認定モデルハンドを使用すること。
- 事前に認定ネイルチップの長さ、形には一切手を加えないこと。
- キューティクル周りに著しい汚れ、目立ったキズがない「状態が良いもの」を使用すること。
- 認定モデルハンドを固定するためのアームや吸盤等は使用できません。
- 文字・線・目盛を記入した認定モデルハンドは使用できません。
- 試験中に認定ネイルチップが外れた場合は、すぐに付け直すこと。
(試験会場に持ち込む過程で認定ネイルチップが外れた場合は、実技試験の時間内につけ直す。事前審査の際は、認定モデルハンドとともに外れた認定ネイルチップを並べておく)
- 2級・3級は、事前にJNEC認定ルースキューティクルを貼付した認定ネイルチップを10本適切に装着してくること。(1級はネイルケアがないため不要です)
- 人の手と同様に丁寧に扱うこと。以下の置き方はすべてNGです。
<モデルハンドの置き方 NG例>
×立てて置く
×施術スペースに置く
×トレイの中に入れる
特にテーブルセッティングをしはじめた時こそ注意しましょう。
鞄から出したときから見られていると思って、扱いに注意が必要です!
ネイリスト検定3級|実技試験・手順詳細(65分)
ネイル検定3級の手順や施術の方法、試験官が見るポイントを書いています。
施術の注意点やコツをしっかり理解して合格を導きましょう!
手順1:手指消毒
コットンに消毒液を含ませ、自身の両方の手のひら、手の甲、指間、指先までしっかりと拭き取ります。(擦式清拭消毒)
次に、新しいコットンに消毒液を含ませ、モデルの両手も同様に拭き取ります。
手指消毒はあらゆる感染病対策の基本です。
手指に付着している病原微生物を除去し、感染力をなくすことは安全なネイルサービスに最も重要です。
擦式清拭消毒をマスターしましょう。
コットンを容器に入れる際は、1枚1枚交互に重ねて入れておくと、取る時に1枚ずつ取れるのでとても便利です。
スムーズに動作できることで、時間にも余裕ができストレスなく試験を受けることができます。
手順2:右手ファイリング
エメリーボードでモデルの右手小指から親指まで順に、ラウンド(*注:下記説明あり)の形に爪をファイリングしていきます。
親指、人差し指、中指の腹でエメリーボードの端を軽く持ちます。
強く握りすぎないように注意しましょう。
爪にダメージを与えるのを防ぐため一方向に動かします。往復がけは禁止されています。
自身の指を支えにしてエメリーボード安定させながらファイリングします。
モデルの皮膚にファイルが当たっていると摩擦で痛みを感じる場合もあるので注意しましょう。
正しくファイリングすると、エメリーボードに残った削り跡が一直線になります。
フリーエッジは長い場合でも5mm程度までにします。ラウンドの形も10本揃えるようにしましょう。
ラウンドの形がとれたら、さらに手を返して逆向きから形を最終確認し、ブラシでダストを取り除きます。
爪の裏にバリが残っていた場合はモデルの手を返し、バフで取り除きます。
バフを使用する場合、バフを持っている反対の手でモデルの爪を支え、軽い力で取り除きます。
手順3:フィンガーボール
モデル右手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布しなじませたら、適温に調整したフィンガーボールのお湯の中にモデル右手指先を入れます。
自身の指先にキューティクルクリームが残っていたらコットン、ワイプ等で拭き取ります。
手順4:左手ファイリング
右手をフィンガーボールに入れている間に、左手のファイリングを行ないます。
左手親指から順に、右手同様にラウンドの形をとり、5本ファイリングできたら手を返して形を確認し、ブラシでダストを取り除きます。
手順5:右手ブラシダウン
右手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
ブラシダウンを行わなかった場合、減点対象となってしまうので必ず行いましょう。
左手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布し、そのままフィンガーボールにいれます。
手順6:右手プッシュバック、プッシュアップ
メタルプッシャーの先端をケア用水入れの中の水に軽くつけたら、キューティクル周りを軽く押し上げていきましょう。
まず、爪中央付近からキューティクル側へ向かい、爪表面のルースキューティクルや汚れを除去するように一方向に数回、爪が傷つかない軽い力でプッシャーを動かします。
この技法を【プッシュバック】といいます。
次に、キューティクル周りを中央からコーナー、サイドと放射状に、ルースキューティクルとキューティクルを一緒に押し上げます。
この技法を【プッシュアップ】といいます。
押し上げる際、プッシャーを持つ手の人差し指を浮かせてプッシャーに触らないようにすると、力が抜けてより良いでしょう。
力が入ってしまうと爪の表面を傷つけ凹ませてしまったり、皮膚を傷つける原因になりますので気をつけましょう。
プッシュバック、プッシュアップはリズミカルにごく軽く、キューティクル周りはトントンと当てるイメージです。
爪のカーブやキューティクル周りの皮膚に合わせてプッシャーが正しく当たるよう角度も変えましょう。
立てすぎたり、寝かせすぎないようにします。
手順7:右手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
ガーゼがテーブル面を引きずらないように注意しましょう。
親指のガーゼの先に水を軽くつけて湿らせたら、モデル右手小指から、押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り除きます。
一緒に爪の裏の汚れやバリも除去します。
次に、爪横の角質、固くなった甘皮など不要な箇所を除去していきます。
角質を除去する時以外はニッパーの刃先は閉じるように気をつけましょう。またニッパーを持っていない手で必ずニッパーを支えます。
ルースキューティクルが少なくても10本全ての指に必ずニッパーを当てます。
ニッパーを当てていない場合やメタルプッシャーを使用していない場合は失格対象になりますので気を付けましょう。
万が一試験中に出血させてしまった場合はすぐに止血を行ないます。
手順8:左手ブラシダウン、プッシュバック、プッシュアップ
左手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
右手同様、先端に水を軽くつけたプッシャーで、爪表面、キューティクル周りを軽く押し上げます。(プッシュバック、プッシュアップ)
手順9:左手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
左手親指から、右手同様に押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り去り、爪横の角質、固くなった甘皮など不要な箇所をカットしていきます。
手順10:プレプライマー
余分な水分、油分を除去するためにプレプライマーをさっと塗布しネイルプレートの水分や油分を除去します。
消毒用エタノールまたはポリッシュリムーバーを含ませたコットンで、ネイルプレートを拭いて、水分や油分を除去する事もできます。
手順11:ベースコート
モデルの右手を返し、爪の先端(エッジ)に薄くベースコートを塗布します。
手を戻し、右手小指から順に表面にベースコートを塗布します。爪の中心、左、右の順番でやや筆圧をかけ薄く塗るようにします。
ただしムラにならないよう注意します。
手順12:カラーポリッシュ(1回目)
モデルの右手を返し、爪の先端(エッジ)に薄くカラーポリッシュを塗布して手を戻したら表面にも塗布します。
ベースコート、カラーポリッシュは片手5本のエッジを先に塗ってから、表面を塗るとスムーズです。
ポリッシュを塗る際は、肘をテーブルに置いて固定すると支えが安定します。
試験中の緊張による手の震えも抑えられ綺麗に塗る事ができるので習慣づけると良いでしょう。
さらにモデルの指を支える方の手に、刷毛を持つ手の小指を置き固定するとより安定します。
ポリッシュがはみ出した場合は、乾く前にウッドスティックでその都度拭き取るようにします。
爪のキワから皮膚にかけてはみ出したポリッシュは、塗ったポリッシュへの繊維付着を防ぐため、コットンを巻き付けていないウッドスティックにリムーバーを染み込ませて取り去りましょう。
爪と接していない皮膚にポリッシュが付着した場合は、コットンを巻き付けたウッドスティックを使用した方が素早く拭き取れます。
刷毛の質が高くキューティクル側のラインを美しく仕上げられます。
手順13:カラーポリッシュ(2回目)
1回目に塗ったポリッシュをえぐらないように、軽いタッチで2回目を塗布します。
エッジは1度塗りで問題ありませんので、2回目は表面のみ、1回目と同様の塗り方で塗布します。
ポリッシュの表面だけを触るようなイメージで塗っていきます。
ポリッシュの刷毛を持っている手だけではなく、モデルの手を支えている方の手も爪と刷毛が平行になるように動かすとより綺麗に塗る事ができます。
手順14:ネイルアート
モデル右手中指の爪に絵の具でお花のアートを描きます。
手指間違いをしてしまうとそれだけで失格になりますのでご注意ください。
(自身から見た右手中指ではなく、モデルの右手中指になります)
アクリル絵の具の濃度は、カラーポリッシュをえぐらないように、そして赤ポリッシュが透けない程度で描くのかポイントです。
また絵具の色は赤に映える色を選びます。色が映えない場合にはその色に少し白を混ぜるとコントラストがよくなります。
最初から白が混ざっている色を準備しておくと便利です。
アートの配置に決まりはありませんが、お花は全体の3分の2程度埋まるくらいの大きさで描き、サイズの異なる花を2~3個入れると華やかに見えて印象が良いでしょう。
絵の具はテーブルセッティングの段階で専用のウォーターパレットに出しておくと時短にもなります。
水分の無いパレット(アルミなど)の上に事前に出しておくと乾燥して使えなくなりますので気をつけましょう。
手順15:トップコート
ごく軽くふわっとトップコートを塗布します。表面に塗布した後さっと先端にも塗布しましょう。
ネイルアートをした爪には、一番最後にトップコートを塗ります。
絵の具が乾いて、アートが崩れることを防ぎます。
10本塗布した状態で、トップコート表面に艶がでている事が大事です。
手順16:最終チェック
最後に、はみ出しや拭き残しなどがないか隅々まで確認します。
その際に、自身の爪や指にもポリッシュがついていないか一緒に確認しましょう。
ポリッシュリムーバーの蓋の閉め忘れが意外と多いので注意すると良いでしょう。
実技審査の間、受験者は席を離れるよう指示されます。その際、JNAテクニカルシステムや過去問題を持参し筆記試験の勉強をしている方もいます。
また、トイレがとにかく混むので、席を離れると同時にトイレへ行くことをオススメします!秋期、冬期試験の場合、待っている間が長く寒くなるので上着も一緒に持っていきましょう。
待機中は床に座って待つことが多いため、クッションなどがあってもいいでしょう。
ネイリスト検定3級ハンドモデルの選び方
ハンドモデルが合否結果を左右すると言っても過言ではないネイリスト検定。
2023年秋期(10月)以降より、JNEC認定モデルハンドを使用して受験することも可能になりましたが、やはり今後ネイリストとして働こうと考えている方には「ハンドモデル」で受験することをおすすめします。
なぜなら、モデルハンド(人工の手)と実際の人の手は、扱い方や塗り方が大きく異なるため、ネイル検定の練習を通して、今のうちに人の手に慣れておいた方がよいからです。
ハンドモデルを選ぶ際は、以下の3点に注目しましょう。
- 肌が白く透明感がある
- 指先が真っ直ぐで癖がない
- ネイルベッド(爪のピンクの部分)が長い
ハンドモデルが綺麗だと自然と技術は2倍にも3倍にも美しく見えます。
「でも、そんな美しいハンドモデルをどうやって見つけるの??」 と思いますよね。
ここでは、上手にハンドモデルを見つけている方は何をしているかをご紹介します。
ハンドモデルを紹介してくれるネイルスクールを選ぶ
ネイルスクールシンシアでは、無料でハンドモデルを無料で紹介しています。
「ハンドモデル紹介の申し込み」を行い、お試し期間を利用してハンドモデルの性格、やり易さなど相性を確認します。
その後、問題なければマッチング成立です。
ハンドモデルの同意書にサインをし、検定試験に向けて練習が行えます。
ハンドモデルのマッチングサービスを利用できる期間は、ネイル検定の1か月半〜2ヶ月前まであるため、余裕を持ってハンドモデル探しが行える点もポイントです◎
ハンドモデルは、手の美しさだけではなく、性格(相性)もとっても重要です。
自分と合わないハンドモデルだと、ネイル検定のプレッシャーと重なって大きなストレスを抱えることになります。
ですので、しっかりと見極めることが大切です。
ハンドモデルの紹介を実施するネイルスクールシンシアでは、性格的な相性もしっかりと考慮した上でマッチングをセッティングしますのでとても安心してネイル検定が受けられます。
ハンドモデルには交通費と練習にお付き合い頂いた時間分の謝礼をお支払いしていただきます。
謝礼をお支払いすることにより、突然のキャンセルも予防できます。
双方に責任感が芽生え、非常に良い関係性を保ちながらネイルの検定試験に挑めるため、ぜひ気になる方は一度ネイルスクールシンシアにご相談ください◎
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ハンドモデルを探していることを周囲に宣伝する
ハンドモデルを自力で探す場合には、自分の周りだけでなく周囲の人に宣伝しましょう。
まずは家族や親しい友人、次に家族の知人や友人の友人などできるだけ多くの方に声をかけてみることをおすすめします。
ネイルスクールシンシアの受講生の中でも、諦めずに多くの方に声をかけて探し続けている生徒さんは、とてもきれいなハンドモデルを見つけています。
周囲の協力を得て、綺麗なハンドモデルがいないか探してもらうのが「綺麗なハンドモデルを見つける一番の近道」と言えます。
「ネイル検定3級の手順」に関するよくある質問
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験)の手順について、不安や不明点がある方は多いのではないでしょうか。
ここでは、ネイル検定3級の手順に関するよくある質問に回答します。
ネイル検定3級ネイルケアの正しい手順は?
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験)ネイルケアの正しい手順は次のとおりです。
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手指消毒では手の平、手の甲、指先、指間を擦式清拭します。
消毒剤を手に直接スプレーすることは禁止されているため、くれぐれも注意してください。
ファイリングでは、エメリーボードやエメリーボードと同等の形状のファイルを使用する必要があります。
往復がけをすると減点対象になるため、一方方向になめらかな手つきでファイルがけしましょう。
指先を浸すフィンガーボールは、適温の湯に液体ソープを少量入れて作りましょう。
キューティクルのプッシュバック・プッシュアップは、10本すべての爪に行うことが定められています。
この時、メタルプッシャーの角度が立ちすぎていないか、横に滑らせていないか、という点にも注意してください。
キューティクルニッパーでケアする際は、正しい持ち方で手の支えをつけること、プレートを傷つけないようにすることも大切です。
ネイル検定3級試験でキューティクルリムーバーはいつ使う?手順と塗布方法は?
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)では、ファイリングの直後にキューティクルリムーバーを使用します。
キューティクルリムーバーは、衛生面を考慮してスポイトが直接皮膚につかないように置きます。
塗布方法は、ルヌーラ(爪半月)からキューティクルライン際に置くのがポイントです。
スポイトタイプ以外の場合は、コットンスティックなどで塗布するとよいでしょう。
ネイル検定3級に使う液体ソープの入れるタイミングはいつ?
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)では、液体ソープを入れるタイミングに関する規定はありません。
事前審査前に入れても使用する直前に入れても問題ないため、自身の好きなタイミングで入れましょう。
テーブルセッティングの段階で入れておくと、入れ忘れがなく安心です。
ただし、フィンガーボールは適温である必要があります。
使用時に適温になるように、事前に何分くらいで冷めるかシュミレーションしておくと安心です。
また、トレイの上に液体ソープのボトルを置いておかないと減点となるため注意しましょう。
ネイル検定3級で爪の形を整えるのはどっちの手から始める?
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)で爪の形を整える順番は、施術者の利き手によって異なります。
施術者が右利きの場合は、 ハンドモデルの右手小指から開始します。
右手小指から親指まで順番に、ラウンドの形に爪をファイリングしていきましょう。
一方の左手は、親指から開始して小指まで順番にファイリングしていきます。
施術者が左利きの場合は、ハンドモデルの左手小指から開始して、右手小指に向かって順番にファイリングしていきます。
ネイル検定3級の絵の具は試験前に準備してもいいの?
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)の絵の具は、試験前に準備することが可能です。
ただし、絵の具をテーブルの上に直置きしたり、紙製のパッケージに入れたままの状態でセッティングしたりするのはNGです。
絵の具を購入した時についてくる紙製のパッケージは試験会場には持ち込まず、「絵の具チューブの本体」をトレイの中に入れてください。
絵の具を試験前に準備する場合は、ウォーターパレットを使用しましょう。
スポンジを水を浸してから上にペーパーパレットを敷き、絵の具を出して蓋をしておきます。
ウォーターパレットを使用することで、試験中に絵の具を出す手間が省けてスムーズに施術できます。
ウォーターパレットも、絵の具と同様に直置きセッティングはNGです。必ずトレイの中に入れましょう。
ネイル検定3級の正しい手順と知識はネイルスクールで学ぼう!
ネイル検定3級(JNECネイリスト技能検定試験3級)の実技試験は減点方式となっており、いかに減点されないかが重要なポイントとなります。
ネイル検定3級は独学や通信講座でも合格可能ですが、ネイルスクールで正しい手順と知識を学んだほうがより確実です。
ネイルスクールシンシアでは、一流の講師陣が検定合格に向けて丁寧に指導・サポートします。
ネイル検定3級の合格率は98%と業界トップクラスです。
ネイル検定3級の取得を目指す方は、ぜひネイルスクールシンシアへの入学を検討してみてください。
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関連サイト
※上記すべての内容は一例であり、余儀なく変更する場合があります。試験の詳細は必ず最新の要項をご確認ください。また、試験はご自身の責任においてご受験ください。当サイト記載内容に関して、合否の責任は一切負い兼ねます。