合格を掴み取る!ネイル検定2級~前半実技手順・ポイント~
プロネイリストとして通用する技術を習得出来るネイル検定2級の第一課題の実技手順と詳細を詳しくまとめています!
ネイリスト検定2級では、ネイルケア、カラー、チップ&ラップ、アート(フラット)の技術を行います。
第一課題では【ネイルケア】を行います。
ネイリスト検定2級とは? 合格率は?
ネイル検定2級はサロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、ネイルアートに関する技能及び知識が要求される試験です。
ネイル検定3級に比べ、難易度が上がりプロとして技術を必要とします。
ネイル検定3級に比べると難易度はあがりますが資格を持っていることで正しい知識と高い技術を持つネイリストであるという証明になり、顧客からの信頼を得ることができます。
また、最近のネイルサロンでの募集要項では、「ネイリスト技能検定2級、ジェルネイル技能検定中級以上の取得者」が条件であることが多く、ネイリストとしてネイルサロンに勤務するには取得するべき資格と言えるでしょう。
ネイリスト検定2級の基本情報
そんなネイル検定2級の基本情報は下記の通りです。
ネイリスト検定2級受験資格
ネイリスト検定3級資格取得者のみ受験できます。
*申込時に3級の合格認定番号(合格証書に記載)の記入が必須です。
*2つ以上の級を同時に受験することはできません。
ネイリスト検定2級の時期と開催場所
ネイリスト検定3級と同様に1年間に4回開催されます。
冬期(1月)、春季(4月)、夏季(7月)秋期(10月)
開催場所は要項に記載されている会場都市一覧からご希望の都市を選びます。
札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄で開催されます。
ネイリスト検定2級試験内容
・実技前半35分 (ネイルケア)
・実技後半55分(チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアート)
・筆記35分 (出題形式:択一問題・マークシート)
ネイリスト検定2級 筆記試験
出題内容は毎回最新の要項で確認ください。
JNAテクニカルシステムを参照に勉強します。
近年、教科書の内容に変更があった為、過去に受験された方から譲り受けるのではなく受験時に販売されている最新の教科書のご購入をお薦めします。
ネイリスト検定2級合否発表
1カ月程度で合否発表があります。
郵送で連絡が来ますが、JNEC日本ネイリスト検定試験センターのサイトでも合否確認が可能です。
合否を確認する場合には受験番号とご自身の生年月日が必要になりますので、受験票はなくさないようにしましょう。
合格者には後日ディプロマが郵送されます。
このディプロマには合格番号が記載されており、次のステップであるネイル検定1級の申し込み時にこの番号が必要になりますので、大切に保管しましょう。
ネイリスト検定2級合格率は?
ネイル検定3級とは異なりプロネイリストを目指す資格となっており、2017年冬期ネイリスト検定の合格率は45%となっています。
そして近年よりネイリスト検定2級のカラーポリッシュはピンク、赤、ナチュラルスキンカラー、パールホワイトの4色から指定色が決まります。
赤とピンクは3級と同じ塗り方でも綺麗に塗れるのですがナチュラルスキンカラーとパールホワイトは塗り方が異なり難易度も高くなるため、多くの練習が必要となります。
それに伴いネイル検定3級に比べるととても難易度の高い試験となっています。
ネイルケアとポリッシュの仕上がりがとても重視される資格です。
キューティクル周りがきちんと整っていればポリッシュがとても綺麗に塗れるのでケアに自信がない方は一度見直してみるのが良いでしょう。
また、ネイル検定3級にはなかったリペア(チップ&ラップ)があります。
チップラップは審査項目が多く重要度の高い項目ですのでしっかり練習をしましょう。
ネイリスト検定2級|実技試験「前半」の流れ
まずは簡単に手順をご紹介します♪
♦手指消毒 自分の手の後にモデルの手
⇓
♦ポリッシュオフ 右手から左手
⇓
♦右手をラウンドにファイリング 小指から親指の順番に削る
⇓
♦キューティクルクリームを塗布してフィンガーボールに入れる
⇓
♦左手をラウンドにファイリング 親指から小指の順番に削る
⇓
♦右手のブラシダウンをしてタオルで軽く水分除去する
⇓
♦左手にキューティクルクリームを塗布してフィンガーボールに入れる
⇓
♦右手をメタルプッシャーでプッシュアップする
⇓
♦右手をガーゼとニッパーでキューティクルクリーンする
⇓
♦左手をブラシダウンをしてタオルで軽く水分除去する
⇓
♦左手をメタルプッシャーでプッシュアップする
⇓
♦左手をガーゼとニッパーでキューティクルクリーンする
⇓
♦最終チェック
ネイリスト検定2級|実技試験「前半」事前審査について
ネイリスト検定2級の事前審査について解説します。
事前審査のチェックポイント
≪事前審査10分≫
・用具、用材のセッティングと品名ラベルの表示について
*品名ラベルは要項に記載されている必ず貼る品目を見ながら貼ります。
*ネイル問屋等で検定用シールも売っていますがテプラなどで作成したものでも問題ありません。
容器にあらかじめ商品の名前がついていても正式な名前で必ず付けましょう。
*アルファベット表記は禁止です。また、ラベルは見やすい位置に貼ります。
*用具、用材のメーカー・ブランド指定は一切ありません。
・衛生面における配慮(衛生的に処理されている用具、用材を使用すること)
*衛生的に処理されている用具、用材(エメリーボード、ファイル等)を整理整頓し配置します。
*トレイやフィンガーボール、その他容器はプラスチックや金属製などの消毒ができるもの(木、紙、布製は使用禁止です)。底面が網目状のトレイは使用してはいけません。
*ネイル専用ブラシはトレイなどにセットします。(テーブルに直置きはしてはいけません)
・ウェットステリライザーの状態
*コットンまたはガーゼを底に敷き消毒用エタノールなどをニッパーの刃先が浸る程度の量を入れます。
刃先保護用のパットを使用する場合、その上にコットンまたはガーゼを敷きます。
*ウェットステリライザーにはニッパー類、ピンセット、メタルプッシャー、ウッドスティックを必ず入れます。
*シザ―はウェットステリライザーに入れなくても問題ありません。
・お湯(携帯用ポット)、絵具用水入れ、ケア用水入れ、フィンガーボールは直置き可能です。
・アームレストは衛生的に必ずタオルで巻きます。
正しいテーブルセッティングとNG例
ネイリスト検定2級の正しいテーブルセッティングとNG例は以下のとおりです。
【正しいテーブルセッティング】
【誤ったテーブルセッティング例】
ハンドモデルの選び方と仕込みの方法
合格を左右するといっても過言ではないハンドモデルは、どのような方が適しているのでしょうか?
ハンドモデルの選び方
・指・・・人差し指~小指がまっすぐな方が綺麗に見えやすい。
・爪・・・ネイルベッドが長く(理想は15ミリ以上)、色ムラがない(仕上がりがより美しく見える)
・人柄・・・練習に協力的な人が一番です。また、爪を大切に扱い、
保湿をまめに行なってくれる人が良いでしょう。チップを貼る工程がある為下がり爪、Cカーブが強くない方を選びましょう。(相性もあるので一度練習させてもらい依頼するかどうか決めても良いかもしれません。)
・肌・・・仕上がりはパッと見の印象が大事なので保湿がされていて色白な方の方が適しています。
仕込みの方法
当日、ベストコンディションでモデルをしてもらうために保湿・ケアの観点で解説します。
~保湿編~
ハンドケアは直前に重点的にケアするだけでは足りません。
モデルさんには1か月以上前から、たっぷりのハンドクリームとネイルオイルを塗ってもらうようにしましょう。(それでも乾燥がある方は最初に化粧水を塗ると良いでしょう)
ネイルベッドを伸ばしてもらうために、専用の美容液を爪裏からハイポニキウムに塗ってもらうのもオススメです。特に人気があるのがスパリチュアルのフェアウェル、トリンドのネイルバルサムです。
これにさらにネイルオイルをハイポニキウムに塗り続けるとベットが伸びたり、爪の状態がさらに良くなる場合もあります。
~ケア編~
時間が許すなら、練習毎にきちんとウォーターケアを入れましょう。
時間がない場合でも、1週間に1回程度はウォーターケアを行い、爪周りを綺麗な状態に保つようにします。
ネイリスト検定2級|実技試験の手順【前半】
≪実技試験前半ポリッシュオフ、ファイリング、ネイルケア手順≫
※モデルのネイル10本にカラーポリッシュが塗布されている状態から試験開始となります。
手指消毒
コットンに消毒液を含ませ、自身の両方の手のひら、手の甲、指間、指先までしっかりと拭き取ります。
(擦式清拭消毒)次に、新しいコットンに消毒液を含ませ、モデルの両手も同様に拭き取ります。
手指消毒はあらゆる感染病対策の基本です。
手指に付着している病原微生物を除去し、感染力をなくすことは安全なネイルサービスに最も重要です。擦式清拭消毒をマスターしましょう。
コットンを容器に入れる際は、1枚1枚交互に重ねて入れておくと、取る時に1枚ずつ取れるのでとても便利です。
スムーズに動作できることで、時間にも余裕ができストレスなく試験を受けることができます。
ポリッシュオフ
新しいコットンにポリッシュリムーバーをたっぷり含ませ、ポリッシュをオフします。
その際にエッジ(爪の先端)や、爪と爪横の皮膚とのキワに残ったポリッシュは、ウッドスティックに薄くコットンを巻きつけたものにリムーバーを含ませ、取り残しのないように綺麗にオフします。
オフの際、コットンを10本の爪の上に置いて溶けるのを待つやり方(通称“湿布”と呼ばれる)は行ってはいけません。
長時間ポリッシュリムーバーを爪に触れさせておくと、爪の水分と油分が奪われダメージの原因となるため禁止事項となっています。
右手ファイリング
エメリーボードでモデルの右手小指から親指まで順に、ラウンド(*注1)の形にファイリングしていきます。
親指、人差し指、中指の腹でエメリーボードの端を軽く持ちます。
強く握りすぎないように注意しましょう。ネイルベットにダメージを与えるのを防ぐため一方向に動かします。
往復がけは禁止されています。
自身の指を支えにしてエメリーボード安定させながらファイリングします。
モデルの皮膚にファイルが当たっていると摩擦で痛みを感じる場合もあるので注意しましょう。
正しくファイリングすると、エメリーボードに残った削り跡が一直線になります。
フリーエッジは長い場合でも5mm程度までにします。
ラウンドの形も10本揃えるようにしましょう。
ラウンドの形がとれたら、さらに手を返して逆向きから形を最終確認し、ブラシでダストを取り除きます。
裏にバリが残っていた場合はモデルの手を返し、バフで取り除きます。
バフを使用する場合、バフを持っている反対の手でモデルのネイルプレートを支え、軽い力で取り除きます。
フィンガーボール
モデル右手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布しなじませたら、適温に調整したフィンガーボールのお湯の中にモデル右手指先を入れます。
自身の指先にキューティクルクリームが残っていたらコットン、ワイプ等で拭き取ります。
左手ファイリング
右手をフィンガーボールに入れている間に、左手のファイリングを行ないます。
左手親指から順に、右手同様にラウンドの形をとり、5本ファイリングできたら手を返して形を確認し、ブラシでダストを取り除きます。
右手ブラシダウン
右手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
左手キューティクル周りにキューティクルクリームを塗布し、そのままフィンガーボールにいれます。
右手プッシュアップ
メタルプッシャーの先端をケア用水入れの中の水に軽くつけたら、キューティクル周りを軽く押し上げていきます。
中央からコーナー、サイドと放射状にプッシュアップしていきます。
その際、プッシャーを持つ手の人差し指はプッシャーに触らないようにすると、力が抜けてより良いでしょう。
力が入ってしまうとネイルプレートの表面を凹ませてしまったり、皮膚を傷つけたりする原因になりますので気をつけましょう。
ネイルプレートのカーブやキューティクル周りの皮膚に合わせてプッシャーの角度も変えていきます。立てすぎたり、寝かせすぎないようにします。
右手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
ガーゼがテーブル面を引きずらないように注意しましょう。
親指のガーゼの先に水を軽くつけて湿らせたら、モデル右手小指から、押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り除きます。
一緒に裏の汚れりゃバリも除去します。
次に、角質や固くなったキューティクルなど不要な箇所をカットしていきます。
角質を切る時以外はニッパーの刃先は閉じるように気をつけましょう。またニッパーの持っていない手で必ずニッパーを支えます。
ルースキューティクルが少なくても10本全ての指に必ずニッパーを当てます。
ニッパーを当てていない場合やメタルプッシャーを使用していない場合は失格対象になりますので気を付けましょう。
万が一試験中に出血させてしまった場合はすぐに止血を行ないます。
左手ブラシダウン・プッシュアップ
左手をフィンガーボールから出し、ケア用ブラシで余分なキューティクルクリームを指先に向かって落とし(ブラシダウン)、軽くタオルで水分をオフします。
右手同様、先端に水を軽くつけたプッシャーで、キューティクル周りを軽く押し上げます。
左手キューティクルクリーン
ニッパーを持ち、親指にガーゼを巻き付けます。
左手親指から、右手同様に押し上げたルースキューティクルをガーゼでくるくると取り去り、指の角質、固くなった甘皮など不要な箇所をカットしていきます。
最終チェック
時間に余裕があれば、手を返してラウンドの形、ケアの状態を確認しましょう。
確認が終わったら、テーブルの上を整理します。
ポリッシュリムーバーや消毒液のの蓋の閉め忘れが意外と多いので気をつけましょう。
インターバル中は、モデルの手に一切に触れてはいけません。 後半も手指消毒から始めるので、消毒剤やコットンを手に取りやすい箇所に準備すると良いでしょう。
≫実技試験後半【ポリッシュカラーリング、チップ&ラップ、ネイルアート】手順はこちら
検定試験合格は
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