フリーランスネイリストは儲かる?メリットや必要な資格を紹介
「フリーランスネイリストに憧れる!」「自由な働き方で人生を豊かにしたい」
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスネイリストの働き方について解説します。
これからネイリストを目指す方はもちろん、現役ネイリストとして活躍中の方にも役立つ情報を公開しています。
ぜひ最後までご覧ください。
本記事の内容は、下記のYouTube動画でも解説しています。
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目次
フリーランスネイリストとは?
フリーランスネイリストとは、会社に属することなく自分だけの力で事業を行うネイリストです。
下記のように、働き方は多種多様です。
- 自宅サロン開業
- 出張ネイリスト
- 面貸し
- シェアサロン
- 業務委託
「組織が苦手」「上下関係が面倒」「規則に縛られずに自由にネイルを楽しみたい」といった方に向いている働き方だといえるでしょう。
ネイリストは他の業種に比べ、自営業として独立しやすい点もありニーズが高まっています。
正社員やパート・アルバイトとはなにが違うの?
フリーランスネイリストだと好きな時間に働けるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
ただし、ネイルサロンの運営は一人で行わなければなりません。
開業届を提出し、年末には確定申告を行う必要があります。
また、自営業として活動するため、正社員やアルバイト・パートの時に受けていたような、福利厚生は一切ありません。
フリーランスネイリストを始める時はこのような点も確認しておく必要があります。
ネイルサロンの開業の仕方は?届出・費用・店舗と自宅開業を比較
フリーランスネイリストに必要なことは?
フリーランスネイリストに必要なことは、大きくわけて6つあります。
それぞれ押さえるべきポイントについて解説します。
ネイリスト資格とネイルスキルの取得
フリーランスは、自分1人で事業を成立させなくてはなりません。
そのため「資格」や「スキルの習得」は必要不可欠です。
通常ネイルサロンでは、正社員・アルバイトの従業員を複数人雇います。
従業員の中には、未経験の新人もいればネイリスト歴10年を超えるベテランも在籍するなど、経歴やスキルはさまざまです。
経験の浅いネイリストは「ワンカラー」や「ラメグラデーション」など簡単なメニューのみ入客し、高度なスキルを必要とするメニューはベテランネイリストが担当するなど、役割をわけてローテーションを組むことも可能です。
しかし、フリーランスネイリストの場合は、たった1人ですべての施術を完了させなくてはなりません。
お客様の希望するオーダー内容に対し「不得意だからできません」は通用しないのです。
代わってくれるスタッフがいないため、ある程度のことは自分1人で解決できる状態が理想です。
そのため、フリーランスとして独立する前にまずは資格を取得し、最低限のスキルを磨いておく必要があります。
ネイルサロンの経営知識
フリーランスとしてネイルサロンを運営していくのであれば、経営知識も身につけましょう。
経費にいくら必要か把握することはもちろん、利益率の計算も欠かせません。
今後の方向性を計画したり、ライバル店と差別化を図ったりするなど経営戦略も重要です。
行き当たりばったりの行動でうまくいったとしても、ネイルサロンを存続し続けるのは想像以上に大変です。
事実として、新規オープンのネイルサロンは定期的に出店しますが、そのうち50〜60%は1年以内に閉業します。
3年以内だと90%にのぼり、10年以内には95%の確率で閉業に追い込まれるといわれています。
この数値を見る限り、ネイルサロンを維持するためには経営知識が必要不可欠です。
勢いやノリだけでフリーランスになると、後々取り返しのつかない結果を招くこともあるので注意しましょう。
開業資金の準備
フリーランスネイリストとして働くには、開業資金が必要です。
施術に必要なネイル道具はもちろん、デスクやチェア、冷暖房エアコンなども含みます。
平均額は50〜100万円ほどで、設備環境や周辺機器、商材内容よって金額に差が出ます。
必要な設備や商材は、以下を参考にするとよいでしょう。
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これらのほかに、店舗を借りる場合は敷金礼金も必要です。
また、商業利用の賃貸物件は通常の住宅よりも家賃が割高になる可能性があります。
この点も考慮して費用を準備するとよいでしょう。
開業届の提出
フリーランスネイリストとして個人事業を始める場合は、開業届を提出しましょう。
開業届の提出期限は、開業開始から1ヶ月以内です。
面倒だからという理由で提出を怠ると「青色申告特別控除」が受けられないといったデメリットもあるので注意しましょう。
「個人事業の開業・廃業等届出書」は国税庁のホームページよりダウンロードできます。
ネイルサロンを開業する場所
ネイルサロンを開業する際は、どのような場所でネイル施術を行うかも考えておかなければなりません。
- 賃貸物件を借りる
- 自宅の一部を店舗として使用する
- シェアサロンを利用する
- お客様の自宅に訪問する
一言でフリーランスネイリストといっても、上記にあげたようにさまざまな働き方があります。
賃貸物件やシェアサロンを利用する場合は、店舗探しの時間も必要です。
この辺りもあらかじめ想定しておき、できる限り早めに準備を進めておきましょう。
お客様の集客・ネイルサロンの宣伝
大手ネイルサロンであれば、集客のための宣伝は会社が行ってくれます。
しかしフリーランスとして働くのであれば「集客」「宣伝」すべて自分で担当しなければなりません。
ゼロからスタートする場合は「広告費」をかけて新規顧客の獲得を狙うのもよいでしょう。
とはいえ広告費は数万円〜数十万円ほどかかる場合もあり、金銭的余裕がないと難しいかもしれません。
費用をかけずにアプローチするには、人の目に触れる機会を増やしましょう。
友人や知人を紹介してもらったり、SNSで得意なデザインを投稿したりするのも効果的です。
フリーランスネイリストとして働くメリット
フリーランスネイリストは多くのメリットがあります。
ここでは、3つのメリットを例に挙げて解説します。
働き方次第ではネイルサロン勤務よりも儲かる可能性がある
フリーランスは会社員のように月給が決まっているわけではないため、頑張り次第で高収入を目指せます。
働けば働くほど収入が増えるので、モチベーションアップにもつながるでしょう。
また、メニュー内容や価格も自由に設定できるため、単価をあげて利益率を高めることも可能です。
会社員時代に「頑張りをわかってもらえず悔しい思いをした」「長年勤めても給与が上がらなかった」といった経験がある方もいるかもしれません。
フリーランスであれば、理想を叶えてくれる可能性が高いため大きなメリットを得られるでしょう。
勤務時間や勤務スタイルを自由に決められる
フリーランスネイリストは、始業時間や就業時間を自由に設定できます。
たとえば「朝は苦手だからオープンは13時」「予約の受付時間は、子供を預けられる平日の昼間だけ」なんてことも可能です。
このように自分のライフスタイルに合わせて働く時間を自由に選択できるのは、フリーランスの最大のメリットといえます。
お客様の予約状況に応じて臨機応変に対応できれば、それを魅力に感じてくれるリピーターも増えるでしょう。
自分の好きなようにネイルサロンを運営できる
通常の会社員ネイリストは、経営方針や上司の指示に従わなくてはなりません。
しかしフリーランスネイリストであれば、サロンのコンセプトや方向性を自由に設定できます。
お客様は「ネイリストと感性が合いそう」「好みのデザインに仕上げてくれそう」「お店の雰囲気が好き」といった理由でネイルサロンに訪れます。
つまり、自分のネイルサロンを選んで来店してくれるお客様は、感性や好みが似ている可能性が高く、リピーターにもなりやすいのです。
好きなお客様に囲まれて仕事ができるのは、ネイリストとして大きな喜びにつながっていくでしょう。
フリーランスネイリストとして働くデメリット
フリーランスは自由度が高く、メリットに意識が向きがちですが当然デメリットもあります。
実際に働き始める前に、以下のデメリットについてしっかりと理解しておきましょう。
収入が不安定
フリーランスは会社員のように月給制ではないので、毎月の収入が安定しません。
多くのお客様を抱えている売れっ子ネイリストであれば、働けば働くほど収入は上がっていきます。
しかし、お客様の来店が途絶えれば収入も減る一方です。
収入を安定させるためには、リピーターを増やす秘策を考えたり新規顧客獲得に向けて宣伝をしたりするなど、努力が必要不可欠です。
路頭に迷って借金を抱えるなんてことにならないように、事前に計画立てておきましょう。
初期費用・運営費用がかかる
フリーランスネイリストとして独立する場合、サロン運営の初期費用がかかります。
物件を借りるのであれば「家賃」「光熱費」「敷金礼金」が必要です。
そのほかにも、「施術用機材」「ネイル商材」「お店の看板」「冷暖房器具」なども準備しなくてはなりません。
経営が軌道に乗るまでのランニングコストも含めて計算すると、最低でも50〜100万円はかかるでしょう。
また、開業した直後は収入見込みが立たないこともあります。
収入がなくても生活維持できるよう、ある程度貯蓄を用意しておくのも大切です。
開業したては集客が大変
ネイルサロンは資格不要で誰でも出店可能ですが、そのため近年ではサロンが増えすぎており集客が大変なのも事実です。
広告費をかけた宣伝は大手企業にはかなわないので、個人サロンならではの魅力を伝えて集客する必要があります。
- 人脈を使って知人を紹介してもらう
- SNSをこまめに更新する
- 近隣にチラシを配布する
このように自ら行動を起こし、人の目に触れる機会を増やしてどんどん存在をアピールしましょう。
フリーランスネイリストにはどんな働き方があるの?
フリーランスネイリストというと自宅サロンのイメージが強いですが、実際はさまざまな働き方があります。
ここでは5つにわけて紹介します。
マンションの一室や自宅で開業する
フリーランスネイリストというと、やはり一番に思い浮かべるのは自宅開業ではないでしょうか。
自宅の一室をサロンとして運用できれば、初期費用を最小限に抑えられるうえ、通勤時間もなくなります。
自宅からサロンまでの移動時間を計算しなくてよいので、急な予約にも対応できるなど多くのメリットが得られます。
ただし、仕事とプライベートの境目が曖昧になる可能性もあるので、きちんと休みを設けましょう。
面貸しネイルサロンを利用する
「面貸し」とは、経営者が所有するサロンの一部分だけを借りて業務を行うことを意味します。
美容師の間では比較的メジャーな働き方ですが、近年ではネイリストの利用者も増えています。
賃貸物件を借りるより圧倒的に費用を安く抑えられるうえ「駅チカでアクセス良好」「サロン内が綺麗」「エレベーター完備」といった好条件で運営できるため、ニーズが高まっている働き方です。
基本的には自分の指名客を呼んで施術するので、サロンの顧客を接客することはありません。
「面貸し」は手軽に事業を始められるのが最大の魅力です。
しかし、サロンの方向性や規律を守り、オーナーの意向に従わなくてはなりません。
そのため、自由度を求めてフリーランスとして働く方には不向きであるといえるでしょう。
シェアサロンを利用する
「シェアサロン」は面貸しと違い、すべての席がシェア用のスペースとして開放されています。
座席はパーテーションや個室で区切られているため、プライベート空間を保った施術を行えるのが特徴です。
費用は月額制のサブスク型もあれば、時間単位で貸し出しを行うところもあります。
面貸しの場合だと「空いているスペースのみ」しか利用できず、サロンに雇われている従業員と同じ空間で作業しますが、シェアサロン利用者の多くはフリーランスです。
そのため、同業者と仲良くなれたり、情報共有ができたりするといったメリットが得られます。
業務委託で働く
「業務委託」は、個人事業主として契約を結ぶ働き方です。
通常の会社員ネイリストのように、ネイルサロンに訪れた利用客の施術を担当します。
給与の支払い方法や契約内容はサロンによって異なりますが、出勤時間やシフトの自由度が高い傾向です。
また、集客や宣伝は委託先が行ってくれるので、裏方作業が苦手な方におすすめの働き方だといえるでしょう。
出張ネイリストとして働く
お客様の自宅に訪問する「出張ネイリスト」もフリーランスの働き方に含まれます。
「家事や育児でなかなか外出できない」「病気やケガで自宅から出られない」といったお客様にもネイルを楽しんでいただけ、非常に高いニーズがあります。
お客様の自宅にあるデスクやチェアを使用して施術を行うので、面貸しやシェアサロンのように場所代をかけずに働けるのが最大のメリットだといえるでしょう。
ただし、施術に必要なネイル商材はすべて持ち運んで移動しなくてはなりません。
お客様には「希望のデザイン」や「使用したいカラー」などをあらかじめ確認し、最低限の荷物で現地に向かえるよう準備しておくことが大切です。
フリーランスネイリストに必要な資格は?
ネイリストの資格を大きく分けると、JNECネイリスト技能検定試験(ネイル検定)とJNAジェルネイル技能検定試験(ジェル検定)の2種類です。
ネイリスト検定3級、2級、1級とジェル検定初級、中級、上級は共に国家資格ではないため、取得していなくてもネイリストを名乗れます。
1級や上級の資格を持っているとお客様からの信頼度も変わってくるので取得しておくのが好ましいです。
また、ネイルサロン衛生管理士資格も一緒に取得しておくと後にホームサロン開業や独立開業するときなどに役立ちます!
ネイルサロン衛生管理士とは?合格率や試験当日の流れ・更新手続きまで解説
ネイルサロンは資格なしでも開業できる?未経験から独立する方法や知っておきたいポイントを紹介◎
フリーランスネイリストになりたい人はネイルスクールでどんなコースを受講すればいい?
ネイルスクールシンシアの場合だと、プロフェッショナルネイリストコースがおすすめです。
プロフェッショナルネイリストコースは、JNECネイリスト技能検定試験3級 2級 1級、JNAジェルネイル技能検定試験初級 中級 上級、さらにはネイルサロン衛生管理士の資格まで取得できるカリキュラムが組まれています。
「衛生管理士の資格はまだ取得しなくても大丈夫かも」という方は、トータルネイルコースがおすすめです。
トータルネイルコースは、JNECネイリスト技能検定試験3級 2級 1級、JNAジェルネイル技能検定試験初級 中級 上級の資格取得が目指せます。
また、ネイルスクールシンシアのネイリスト検定3級から1級、ジェル検定初級~上級の各級の対象コースには合格するまでしっかり教えてもらえる合格保証制度がついているので安心です。
ネイルスクールのコース選びで迷ったら、上記のネイル資格が取得できるか確認しておくとよいでしょう。
▶︎ネイルスクールシンシアの「コース一覧」はコチラをクリック
フリーランスネイリストになって高収入を狙おう
フリーランスネイリストは、家事・育児の合間や、副業として好きな時間に働くことが出来ます。
ホームサロン開業や独立開業前に、まずはフリーランスとしてやってみようかな?という人も最近増えてきています◎
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もっと詳しくネイリストについて知りたい!!
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