ネイルイクステンションとは?長さ出しの種類とやり方・ハードジェルとの違いを徹底解説◎
ネイルに興味がある方は、”イクステンション”という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
『ハードジェルとは何が違うの?』『セルフでもできるの?』などの疑問を抱えている方もいるでしょう。
そこで今回は、イクステンションの意味や特徴、長さ出しのやり方などを解説していきます。
イクステンションについて知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
イクステンションとは?
イクステンションは直訳すると「延長する」という意味があり、ネイル業界では「爪を造形すること」を指します。
つまり、長さを出す技術の総称です。
長さだしの方法には、スカルプチュア、ジェルネイル、チップオーバーレイ、チップラップなどがあります。
ネイルイクステンションの種類
先ほども触れたように、ネイルイクステンションには以下のような種類があります。
- スカルプチュア…人工爪
- ジェルネイル…ジェル(合成樹脂)
- チップオーバーレイ…人工爪
- チップラップ…ラップ剤
スカルプチュアはつけ爪の一種で、自爪の上にアクリルキッドやジェルなどを直接塗って爪の延長や補強を行う技術です。
ネイルサロンでも定番のジェルネイルは、合成樹脂爪に塗り、UVライトやLEDライトに照射して硬化させる技術となります。
チップオーバーレイは、通常の半分サイズくらいのネイルチップ(ハーフチップ)を爪の先に装着する技術です。
チップラップは、ラップ材とよばれるシルクやファイバーを使って補強や長さ出しをする技術となります。
イクステンションとリペアの違い
イクステンションとリペアが混同してしまっている方もいるかもしれません。
それぞれの意味をおさらいしておきましょう。
- ネイルイクステンション…爪の長さを出す技術
- リペア…ネイルを長持ちさせる技術
ネイルにヒビが入ったり、ジェルネイルが浮いてきたりというトラブル時に、オフせずに修復する技術を「リペア」と呼びます。
リペアをすることで、ネイルはより長持ちしやすくなるのです◎
ネイルイクステンションは長さ出しの技術のことなので、リペアとは目的が異なります。
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イクステンションジェルとは
イクステンションジェルとは、爪の長さを出す時に使用するジェルのことです。
以前はアクリルでの長さ出しが一般的でしたが、扱いやすいことからジェルを使ったイクステンションが主流になってきています。
ハードジェルとイクステンションジェルの違い
ハードジェルとイクステンションジェルの違いは、使用目的にあります。
ハードジェルは爪の強度や厚みを出せるジェルで、爪が弱い方は補強材としても使用できます。ハードジェルのデメリットは、アセトンでは分解できない点です。
一方、イクステンションジェルは爪の長さを出すためのジェルで、中にはアセトンで落とせるものもあります。
ハードジェルでも長さを出すことは可能ですが、長さ出しならイクステンションジェルを使用したほうが良いでしょう◎
イクステンションジェルの長さ出しのやり方
イクステンションジェルを使った長さ出しは、セルフネイルでも挑戦可能です。
今から紹介する手順で行えば、初心者でも形にはなると思います◎
ぜひ挑戦してみてくださいね。
爪の下処理をする
はじめに行ってほしいのは爪の下処理です。
どんな施術を行う前も爪の下処理は重要で、爪の下処理をしっかりしておけばジェルが浮きにくくなります。
爪の下処理の手順は以下の通りです。
-
手指の消毒をする
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38〜40℃のお湯に指先を浸す
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甘皮が柔らかくなったら、キューティクルリムーバーを塗る
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キューティクルプッシャーで甘皮をく
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不要な汚れをガーゼで拭き取りる
-
ニッパーで浮いた甘皮を処理する
これで爪の下処理は完了です。
爪表面をサンディング
爪の下処理が済んだら、スポンジファイルで爪の表面をサンディングします。
サンディングは、ジェルネイルを長持ちさせるための重要な作業です。
自爪の表面を軽く削ることで凹凸ができ、その凹み部分にジェルがしっかりと密着します。
サンディングで出たダストは、清潔なブラシで落としましょう。
プレプライマーを塗って自爪の表面にある水分や油分を除去すれば完了です。
ベースジェルを塗る
続いては、ベースジェルを塗っていきます。
ブラシの片面に筆先半分程度のジェルを取り、爪の生え際から先端に向かって塗りましょう。
爪の先端から浮くのを防ぐために、爪の断面(エッジ)部分もしっかりと塗ります。
ライトで約30秒硬化させて完了です。
フォームをカットし爪に装着する
ベースジェルが乾いたら、フォームを指に当てます。
自爪とフォームの間に隙間がある場合はカットします。
カットの方法は以下の通りです。
- フォームを爪に当ててて軽く丸める
- フォームの線とストレスポイントを合わせる
- 爪にある黄色い線が最も高いところの縦幅の位置を確認する
- 横と縦の幅が決まったらフォームをカットする
自爪とフォームの間に隙間がなくなったら、フォームを装着しましょう。
アプリケーションする
続いては、アプリケーションです。
自爪とフォームの境目にイクステンションジェルを乗せ、理想の長さまでイクステンションジェルを伸ばします。
理想の長さになったらライトで硬化させましょう。
続いて厚みを出すために、爪の中心にイクステンションジェルを乗せ爪先に向かって塗ります。
再度ライトで硬化させればアプリケーションは完了です。
未硬化ジェルを拭き取る
ジェルが効果したらフォームを外します。
フォームは指の部分→爪先の順で剥がしましょう。
フォームが外れたら、ワイプにジェルクリーナーを含ませて未硬化ジェルを拭き取ります。
ファイリングで爪の形を整える
爪の長さ出しができたら、ファイルを使って爪の形を整えていきます。
表面に凹凸ができてしまった場合は、ファイリングをして整えていきましょう。最後にブラシを使ってダストを除去します。
トップジェルを塗る
最後にトップジェルを塗ります。
ベースジェルより多めのジェルを筆に取るのがポイントです。
ベースジェルと同様に爪の断面(エッジ)にもしっかと塗ります。
ライトで30秒硬化したら、未硬化ジェルを拭き取り完了です。
イクステンションをマスターするならネイルスクールがおすすめ!
紹介したようにセルフでもイクステンションはできますが、マスターするならネイルスクールへの入学をおすすめします。
その理由について解説していきます。
イクステンションには技術が必要
イクステンションをセルフで習得するのは難しいといわれています。
先ほど紹介した手順で行えば、何とか長さ出しには成功する方が多いと思います。
しかし、「納得できる仕上がりには程遠い…」と思うかもしれません。
また、ネイル検定では、イクステンションジェルを使用した実技試験があります。
独学では、正しいイクステンションのやり方を取得できていない可能性があり、実技試験において時間内にきれいに仕上げるのはハードルが高いでしょう。
ネイルスクールに通えば講師が直接指導してくれるため、間違ったやり方を覚える心配もありません。
次の項目では、代表的なネイル検定を2つ解説していきます。
JNECネイリスト技能検定試験
JNECネイリスト技能検定試験は、公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催するネイル検定です。
ネイルの正しい技術と知識の向上を目的とした検定試験で、3級・2級・1級の3段階があります。
- 3級…ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識
- 2級…サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識
- 1級…トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識
飛び級はできないため、3級から順番に受けていく必要があります。
JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定試験は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催するネイル検定です。
健全なジェルネイルの普及を目的とした検定試験で、初級・中級・上級の3段階があります。
- 初級…ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術
- 中級…ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術
- 上級…ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術
ジェルネイル検定の中級と上級では、イクステンションが課題となっています。
なお、ジェルネイル検定も飛び級はできないため、初級から順番に受けていく必要があります。
ネイル資格の種類を解説!ネイリストになるには資格は必要?独学でも取得できる?
ネイルスクールシンシアでイクステンションを学ぼう
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もちろんイクステンションについてもしっかりと学べます。
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