グリーンネイルでもジェル付け替えはできる?対処法やオフする時に気をつけるポイントを紹介
グリーンネイルとは、バクテリアの一種である「緑膿菌」が原因で起こる爪の病気です。グリーンネイルにかかると爪が緑色に変色するので、その見た目に驚いてしまう方も多いでしょう。
グリーンネイルになってしまったら、ジェルの付け替えは諦めなくてはいけないのでしょうか。
この記事では、グリーンネイルでもジェルの付け替えはできるのかを解説します。
グリーンネイルになったらジェルネイルはできる?付け替えしてもいいの?
グリーンネイルになったら、ジェルネイルは一旦休む必要があります。
グリーンネイルになっても痛みや痒みはないため、オフするまで気づかない方もいます。ネイルが浮いた爪が変色していたら、すぐにすべてのジェルネイルをオフしてください。
ジェルネイルをオフした後は、付け替えはせずにしばらく素爪のままで過ごしましょう。
完治するまでジェルネイルやマニキュアは控えます。
初期のグリーンネイルであれば2週間ほどで完治するため、医師やネイリストに相談した上でネイルを再開してください。
グリーンネイル初期症状の治し方は?軽度を悪化させないための治療法を解説!
グリーンネイルをほっとくとどうなる?
グリーンネイルは基本的には自然治癒しません。
ただし、爪先のグリーンネイルの場合伸びてきた場所をカットすることでなくなります。
グリーンネイルに気づかずそのまま放置していると、爪の周囲や深部にまで感染が広がる可能性があるため注意しましょう。
悪化すると緑色がどんどん濃くなり、最悪の場合は爪の変形や隔離、爪の周囲に炎症が起こるなどの症状が現れます。
上記のような症状が出た場合は、爪と皮膚の間にまで感染が広がっている可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
グリンネイルについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
グリーンネイルの原因とは?爪がカビ・緑色になるのはジェルネイルのせい?治し方や対処法を解説!
グリーンネイルをセルフオフする時の注意点
グリーンネイルに気づいたらすぐにジェルネイルをオフしましょう。道具が揃っている方は、セルフオフしても問題ありません。
ジェルネイルはアセトンが含まれた、専用のリムーバーでオフできます。
オフする際は以下の点に注意してください。
- 無理やり剥がさない
- オフに使ったファイルは処分する
- 他の爪に菌が付着しないように注意する
ジェルを無理やり剥がすと、爪が傷んだり薄くなったりするので注意しましょう。グリーンネイルが他の指に感染しないために、オフに使ったファイルは必ず処分します。
新品を使うのはもったいないため、使い古したファイルを取っておいて、使用後はそのまま捨てるのがおすすめです。ファイルを捨てる際は紙に包んでから捨てましょう。
隣の爪に菌が付着すると発症する恐れがあるため、他の爪に菌が付着しないように気をつけながらオフしてください。
自宅で簡単なジェルネイルの落とし方!オフの手順とケア方法を紹介
グリーンネイルの主な原因
グリーンネイルの原因となる緑膿菌はバクテリアの一種です。
爪に緑膿菌が増殖する主な原因3つについて解説します。
自爪とジェルネイルの隙間に水分が入る
グリーンネイルは、ジェルネイルやスカルプチュアをしている方が発症しやすい症状です。
ジェルネイルやスカルプチュアをしてから時間が経つと、自爪とジェルの間にわずかな隙間ができます。
その隙間に水分が入り込むと、緑膿菌のすみ処になって増殖する可能性があるのです。
ジェルネイル前の下準備が不十分
グリーンネイルの原因として、ジェルネイル前の下準備不足も挙げられます。
ルースキューティクル(甘皮周りの汚れ)が残っていたりサンディングが足りなかったりすると、自爪にジェルが密着しません。
密着しないと浮きや剥がれが生じ、爪とジェルの隙間に水分や湿気が溜まってしまいます。
湿った状態が続くと、緑膿菌が侵入し繁殖しやすくなるためグリーンネイルを発症しやすくなります。
適切な下準備は、ネイルの持ちをよくするだけでなくグリーンネイルの予防にもつながります。
セルフジェルネイルをする際は、正しい知識で下準備を丁寧に行いましょう。
ジェルネイルの付け替え周期が適切でない
ジェルネイルの付け替え周期を守らないと爪の衛生状態が悪くなり、グリーンネイルの発症リスクが高まります。
ジェルネイルの付け替え周期は、ハンド3〜4週間、フット5〜6週間です。
上記の日数を超えると、爪とジェルネイルの間に隙間が生じやすくなるだけじゃなく、折れやすくなったり欠けやすくなったりします。
ジェルネイルの根本部分は密着していても、爪の亀裂が入りやすい両サイド部分は浮いていて気付かぬうちにグリーンネイルを発症するケースも起こり得るでしょう。
このようなリスクを回避するためにも、グリーンネイルの予防にはジェルネイルの定期的なメンテナンスが重要です。
手汗をかきやすい
手汗をかきやすい方もグリーンネイルを発症するリスクが高いといわれています。
手汗をかきやすい方は、手のひらだけでなく、爪と皮膚の間が常に湿った状態になりやすいからです。
緑膿菌は湿気の多い環境を好むため、手汗をかきやすい方はこまめに手を拭くなどの対策が必要となります。
免疫力の低下
免疫力が低下している方は緑膿菌に感染しやすく、グリーンネイルを発症するリスクが高いといわれています。
緑膿菌はどこにでも存在する菌で、私たちの皮膚や腸にも存在する常在菌です。
健康な方なら菌を持っていても症状は出にくいのですが、日和見感染といって高齢者や免疫が低下した方が感染した場合は症状が現れることがあります。
日頃の体調管理やストレスを溜め込まないことがグリーンネイルの予防となります。
グリーンネイルになった時の対処法
つづいては、グリーンネイルになった時の対処法を紹介します。
もしもの時のために覚えておきましょう◎
グリーンネイル初期の対処法
グリーンネイル初期であれば、ジェルネイルやマニキュアをオフして、爪を清潔な状態にしておくことで自然治癒が見込めます。
爪や手を濡れたまにせず、規則正しい生活を心掛けてください。
自己判断になりますが、以下の手順で表面を軽く削る方法もあります。
- 流水の中でブラシでこすり、爪表面に付着している菌を洗い流す
- 消毒用エタノールで爪表面を消毒する
- スポンジファイルで爪表面を軽く削る
使用したブラシやスポンジファイルは必ず使い捨てにしましょう。
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中度〜重度は自然治癒に頼らず病院での治療がおすすめ
グリーンネイルを放置すると悪化する可能性があるため、自然治癒に頼らず医療機関での治療をおすすめします。
緑色がどんどん濃くなってきた、爪が隔離しているなどの症状が現れたら、迷わずに皮膚科などを受診しましょう。
中度もしくは重度と診断された場合は、飲み薬や塗り薬が処方されます。
爪の内部まで緑膿菌が浸透していな場合は軽度と診断され、感染している部分を削り落とします。
先ほども解説したようにセルフで削ることも可能ですが、正しく診断してもらうためにも医療機関を受診したほうが安心です。
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グリーンネイルにならないための予防法
重度のグリーンネイルになると治療に時間がかかり、しばらくネイルを休まなくてはいけません。
グリーンネイルは予防が可能なので、今から紹介する5つのポイントを意識してみてください。
- 違和感を感じた時はすぐにオフする
- ジェルネイルやスカルプネイルは3週間以内に付け替える
- ジェルネイルをしている時は爪を切らない
- 指先が濡れたまま放置しない
- 規則正しい生活を心掛ける
違和感を感じたりジェルネイルが浮いていたりした時は、期間を待たずにオフしましょう。
特に異常がない場合も、ジェルネイルやスカルプネイルは3週間以内に付け替えることを徹底します。
また、ジェルネイルをしている状態で爪を切るのはNGです。
ジェルネイルをしている状態で爪を切ると、ジェルネイルが浮いて緑膿菌の繁殖につながります。
その他にも、手を洗った後はタオルなどでしっかりと拭く、免疫力を落とさないように規則正しい生活を心掛けることも重要です。
グリーンネイルになる前に「ネイルの付け替え目安(交換周期)」を知っておこう
グリーンネイルを防ぐためには、ジェルの付け替え周期を守ることが大切と解説しました。
ここからは「ハンドジェルネイル」「フットジェルネイル」「スカルプチュア」の付け替え目安を見ていきましょう。
交換周期を守ってネイルを楽しめば、見た目や爪の健康状態が維持できるのはもちろん、グリーンネイルを発症する確率を抑えられます。
ジェルネイルの付け替え目安
ハンドジェルネイルの付け替え目安は3~4週間です。
ジェルと爪の密着度が低下し、浮きや剥がれが生じやすく隙間ができるためです。
交換周期を迎える前に、ジェルネイルに隙間が生じた場合は、お直しや付け替えを行います。
手の爪は1日0.1mm伸びるのが平均的と言われています。
3~4週間すれば、根元が3mmほど伸びた状態になるため見た目の美しさにも欠けるでしょう。
個人の生活習慣や爪の成長速度にもよりますが、ハンドジェルは3~4週間を目安に付け替えるのが基本です。
フットジェルネイルの付け替え目安
フットジェルネイルの付け替え目安は5~6週間です。
足の爪は手の爪より伸びるのが遅く、1日0.5~0.8mmほど成長するといわれています。
足の爪に負担がかかる作業や水を使った作業が少ないため、浮きや剥がれも生じにくい傾向にあります。
しかし、靴を長時間履くため湿った環境になり、衛生状態を保ちにくいでしょう。
また、足は手よりも視界に入りづらいため隙間が生じていても気付きにくいです。
1ヵ月以上経過して見た目がきれいでも、衛生的な問題から交換周期を守るようにしましょう。
スカルプチュアの付け替え目安
スカルプチュアの付け替え目安は、ハンドジェルネイルと同じ3~4週間です。
爪の成長とともに密着度が下がり、爪から浮く可能性があるためです。
スカルプチュアは長さがある分、折れやすいのが特徴です。
交換周期を無視してスカルプチュアを放置していると、爪と一緒に折れる恐れがあります。
グリーンネイルの予防はもちろん、出血するほどのケガをともなう場合があるため、3~4週間で付け替えるようにしましょう。
ただし体質や生活習慣によって付け替え周期は異なるので注意!
以下のような人は、付け替え周期が早くなる可能性があります。
- 運動でよく汗をかく人
- 汗をかきやすい体質な人
- 手袋をはめて長時間作業する人
- 掃除や料理などで水に頻繁に触れる人
- パソコンや楽器演奏など指への負担が大きい作業をする人
水によく触れたり汗をかいたりする人は、爪に負担がかかるためジェルネイルが剥がれやすい傾向にあります。
長時間のタイピングやギターやピアノなどの楽器演奏も指や爪への負担が大きいため、浮きや剥がれの原因につながります。
爪に負担のかかる作業が多い人や汗をかきやすい体質の人はジェルネイルと爪に隙間が生じやすく、付け替え周期が早くなる可能性が高いでしょう。
グリーンネイルのジェル付け替えに関するよくある質問
ここからは、グリーンネイルのジェル付け替えに関するよくある質問について回答します。
グリーンネイルの疑問点を解消し、ジェルネイルを楽しみましょう。
グリーンネイルの上からジェルネイルやマニキュアを塗ったらどうなる?
グリーンネイルの上にネイルを施すと、症状が悪化するケースが大半です。
ネイルをすることで爪に湿気が生じ、緑膿菌が増殖しやすい環境を作り出すからです。
また、グリーンネイルに触れたネイル道具を消毒せずにほかの爪にも使用すると菌が付着して移る可能性もあります。
ボトルタイプのマニキュアやジェルネイルの場合は、ブラシの部分が消毒できないため特に注意が必要です。
病変部が拡大したり治療が進まないケースが考えられるため、グリーンネイルを発症したらジェルネイルやマニキュアをするのは控えるのが得策です。
ネイルのお休み期間を設け、グリーンネイルの治療に専念しましょう。
グリーンネイルはネイリストが悪い?ネイルサロンのせい?
グリーンネイルは、爪とネイルの間に水分が入り湿度が高くなることで発症します。
施術直後からネイルが浮いていたらネイリストの技術不足が関係していると考えられますが、施術後の状態に隙間がなければネイリストやネイルサロンの問題ではありません。
もし施術直後に隙間を見つけたら、その場でネイルサロンに伝えて直してもらうとよいでしょう。
ジェルネイルは、ささいな習慣や日常生活での負担が蓄積されていくものです。
日ごろからジェルネイルの状態を観察し、浮きや剥がれが生じたらすぐに直すよう心掛けましょう。
グリーンネイルでもジェルネイルできるってネイルサロンに言われたけど本当?
多くのネイルサロンでは、グリーンネイルを発症しているお客様の施術はお断りしています。
グリーンネイルの症状がある爪にネイルを施すと緑膿菌が増殖し、悪化する可能性があるためです。
施術を勧めるネイリストは、爪の病気に関する知識が浅かったり、お客様の健康より利益を優先していたりする場合があるため注意しましょう。
グリーンネイルなのに施術を勧められたらはっきりと断ることが大切です。
断れずにジェルネイルをしてしまうと、ほかの爪に感染したり病変部が広がったりするかもしれません。
グリーンネイルを発症したら、専門医の指示のもと治療に専念し、完治してからジェルネイルを楽しみましょう。
グリーンネイルにならないためにジェルネイルの付け替え周期を正しく守ろう
グリーンネイルを恐れすぎる必要はないものの、悪化するとしばらくネイルを休まなくてはいけないだけでなく、完治までに時間がかかってしまいます。
ジェルネイルやスカルプネイルをする方は特にグリーンネイルを発症しやすいため、こまめなお手入れや規則正しい生活を心掛けましょう。
とくにセルフネイルを楽しむ場合は、正しい知識がないとグリーンネイルの発症リスクが高まります。
ネイルの正しい知識・技術を身につけたい方は、ネイルスクールに通うのもおすすめです。
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