グリーンネイルは何科で治療できる?市販薬と皮膚科の違いや完治までの期間を解説!
グリーンネイルとは、ネイルと爪の間に「緑膿菌(りょくのうきん)」が増加し、爪が緑色になってしまう症状のことです。
ネイルをオフした時に爪が緑色に変わっていたら驚きますし、できるだけ早く治したいですよね。
ただし、グリーンネイルは市販薬では治療できないため必ず皮膚科を受診しましょう。
この記事では、
- なぜグリーンネイルになったら病院へ行かなくてはいけないのか
- 市販薬でグリーンネイルを治療するのが難しい理由
- グリーンネイルが完治するまでにかかる期間
- グリーンネイルにならないために気をつけること・予防策
このような内容について詳しく解説します。
グリーンネイルの症状
グリーンネイルは名前のとおりに、爪が緑色に変色してしまう症状のことです。
初期の段階では、薄い緑色ですが、緑膿菌の数が増えていくと次第に色が濃くなり黒ずんでくることもあります。
爪が変色して黒ずんでいくと聞くと、痛みや痒みなどがあるのではと思われるかもしれません。
ところが、初期のグリーンネイルには、ほとんど自覚症状がありません。
そのため、ネイルをオフしてはじめて、爪の異常に気がつきます。
症状が進んでいくと次第に緑だった色が黒ずんできて、膿んだ時のような独特なニオイがします。
グリーンネイルとは?何が原因なの?
グリーンネイルになった人は、カビが生えたようにも見えるため、爪がカビてしまったと驚く人もいたのではないでしょうか。
グリーンネイルの原因を詳しく解説していきます。
カビではなく緑膿菌が原因
グリーンネイルの原因はカビではなく、緑膿菌という細菌です。
緑膿菌が増えすぎてしまった時に発生します。
そして、緑膿菌が生産する「ピオシアニン」や「ピオヴェルディン」といわれる色素によって、爪が緑色に変色します。
緑膿菌は体のどこにでもいる細菌で、私たちの皮膚や腸内などに存在しているのです。
普段は困った症状を引き起こす原因にはなりませんが、緑膿菌が好む環境が揃った時に繁殖して、グリーンネイルの原因になります。
グリーンネイル初期症状の治し方は?軽度を悪化させないための治療法を解説!
ジェルネイルやスカルプの隙間に繁殖する
私たちの皮膚には、緑膿菌以外にも様々な種類の菌が常在しています。
「美肌菌」という言葉があるように、細菌の多くは、健康や美肌づくりに必要な存在です。
ところが、体や肌のバランスが崩れてしまうと常在菌の数にも変化が起こり、困った症状を引き起こします。
緑膿菌は、湿った環境と隙間を好む性質があります。
そのため、ジェルネイルやスカルプの狭い隙間は、緑膿菌にとって繁殖しやすい環境です。
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梅雨や湿気が多い時期は注意
緑膿菌は、湿度の高い環境で増加しやすくなります。
そのため、普段から手を洗った後には、しっかりと手をふいて乾燥させる習慣をつけましょう。
とくに梅雨や湿度が高くなる季節はより一層、気をつけたいですね。
また、手に汗をかきやすい人は、この季節は注意が必要です。
グリーンネイルは自然治癒するの?放置しても大丈夫?
爪が緑色に変色するグリーンネイルになってしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。
そのまま放置していればいいのか、気になりますよね。
軽度のグリーンネイルであれば、ネイルを完全にオフして清潔さと乾燥を心がけると、2週間ほどで治っていくことがあります。
ただしグリーンネイルが治癒するまでは、ネイルを一切つけずに、自爪で過ごすことがポイントです。
下記のページでもグリーンネイルについて、詳しく紹介していますので参考にしてください。
グリーンネイルの原因とは?爪がカビ・緑色になるのはジェルネイルのせい?治し方や対処法を解説!
【グリーンネイルの治療法】病院での治療と市販薬について
グリーンネイルが爪の表層部だけではなく、次の層にも進行している時には、ネイルを2週間オフしただけでは治りにくいことがあります。
ここでは、「皮膚科(病院)での主な治療法」と「グリーンネイルは市販薬を使って自分で治せるのか?」について解説します。
皮膚科(病院)で治療する
グリーンネイルにかかってしまった時には、皮膚科で診察を受けましょう。
皮膚科では、症状に合わせて抗生物質などの飲み薬や抗カンジタ用の塗り薬が処方されます。
緑膿菌に効果があるとされる消毒薬が使われることもあるでしょう。
顕微鏡を使ってグリーンネイルの患部を確認した際、「白癬菌(はくせんきん)」の繁殖が見られた場合は、抗真菌薬を処方されるケースもあります。
ただし、上記で説明したグリーンネイルの治療薬は、あくまでも一例です。
クリニックによって処方される薬は異なるため、医師の判断に従ってください。
市販薬では治療できない
グリーンネイル・緑膿菌用薬は、市販では販売されていません。
ドラッグストアでは、爪水虫用の塗り薬が販売されていますが、これはグリーンネイル用ではありません。
グリーンネイルの原因は「緑膿菌(りょくのうきん)」で、爪水虫の原因は「白癬菌(はくせんきん)」です。
緑膿菌は細菌であるため、爪水虫と治療方法が異なります。
そのため、市販の塗り薬でグリーンネイルは治療できません。
こんな症状の方は皮膚科(病院)を受診すべき!
初期のグリーンネイルのケースでは、ネイルをオフして2週間ほど清潔で乾いた状態を保つと自然に治癒していくことがあります。
それでも、爪の様子が明らかに緑色から黒っぽい色に変わってきた時には、専門医である皮膚科で診察を受けましょう。
また、爪以外の部分に炎症が広がったり、爪の形が変わってきたりするなどの気になる症状が現れた時にも皮膚科の受診をおすすめします。
軽度で初期の症状であっても、グリーンネイルの原因である緑膿菌に対応できる薬が処方されるので、不安がある時にはすぐに診てもらうべきです。
ただし、ネイルが付着した状態のままだと診察を断られる可能性もあります。
病院を受診する際はネイルはすべてオフしておくと先生も診察しやすくなります。
グリーンネイルが完治するまでの治療期間
グリーンネイルの治療期間は「グリーンネイルの状態」や「症状の進行具合」によって大きく異なります。
また、グリーンネイルになった部分が「爪の上の方か」「付け根のあたりか」によっても、治療期間はさまざまです。
爪が伸びる速度はひと月あたり、手の爪なら3〜4ミリ、足の場合は、1.5〜2ミリほどです。
そのため、爪の下部にグリーンネイルを発症した場合は緑色の部分が完全になくなるまで「手の爪は3〜6ヶ月程度」「足の爪は1年ほど」かかることもあります。
グリーンネイルは伸びたら治る?病院に行かずに自然治癒でも大丈夫なの?
グリーンネイルのセルフケアとNG行動
自宅でできるグリーンネイルのセルフケア方法と注意したいNGポイントを紹介します。
グリーンネイルの予防方法にもなる大切なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
自宅でできるセルフケア
グリーンネイルになったら、ネイルをオフすることが大前提です。
ネイルがついている状態ではわからないことがあので、すべてのネイルをオフしましょう。
自爪の状態で、清潔と乾燥を保つことが大切です。
石けんをよく泡立てて丁寧に洗います。とくに爪の表面は念入りに洗い、色素を洗い流します。
このとき、石けんをしっかり落とすことも大切です。
流水を使って石けんや色素が残らないように丁寧に洗います。最後に、乾いたタオルで手の水分を拭き取り、乾燥させます。
緑膿菌は湿気と狭い場所を好むため、細かいところまで乾燥することを心がけてセルフケアをしましょう。
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やってはいけないNG行動
グリーンネイルを治療する際は、セルフケアに加えて、注意したいNGポイントがあります。
間違ったケアをすると治療を長引かせてしまうことや逆に悪化することもするあるので、気をつけたいですね。
緑色に変色した箇所が気になりますが、爪部分を削り取ることはNG行為です。
削られてできた溝に緑膿菌が繁殖することがあります。
また、ジェルネイルが浮いてきたら、ネイルと爪の間に隙間ができている証拠です。
すぐにオフすることで、繁殖が防げます。
そして、グリーンネイルの上にネイルを重ねづけするのもNG行動です。
緑膿菌を自爪とネイルの間に閉じ込めてしまうため、繁殖しやすくなります。
グリーンネイルを防ぐには、乾燥させることが必須ポイントです。
ジェルネイル以外にもオイルやマニュキアもしばらくお休みしましょう。
少しでも早く完治するためには、こまめに手の水分を拭き取る習慣も大切です。
そのため手を洗った後に、うっかり濡れたままですごすこともNGです。
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緑膿菌は誰の体にもいる常在菌ですが、緑膿菌の好む環境が整ってしまうと、増殖してグリーンネイルを引き起こします。
緑膿菌を増加させないポイントを意識して、グリーンネイルの予防と治療をしていきましょう。
自然に完治していくケースもありますが、気になる症状があった時はすぐに皮膚科を受診することをおすすめします。
正しい知識を持っているとグリーンネイルの予防もできますし、かかってしまった時の対処方法もわかります。
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