ネイリスト検定1級課題「ミックスメディアアート」とは?過去の出題課題や簡単にできる作り方
ネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)の実技試験では、「ネイルイクステンション」と「ミックスメディアアート」が出題されます。
ミックスメディアアートといわれても、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ミックスメディアアートに必要な「道具」「作り方」について、わかりやすく解説します。
これからネイリスト検定1級を受験しようと考えている方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。
ネイリスト検定1級課題「ミックスメディアアート」とは?
ミックスメディアアートとは、「3Dアートとフラットアート」または「3Dアートとエンボスアート」を組み合わせたアート技術です。
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ネイリスト技能検定試験1級では、以下の組み合わせの中から好みのパターンを選べます。
パターン1 | 3Dアート+フラットアート |
パターン2 | 3Dアート+エンボスアート |
パターン3 | 3Dアート+フラットアート+エンボスアート |
いずれのパターンも「3Dアート」は必須です。
まずは、3Dアートの正しい技術を身に付けましょう。
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ミックスメディアアートに必要な道具
ミックスメディアアートに必要な道具を「3Dアート・エンボスアート」と「フラットアート」に分けて紹介します。
【3Dアート・エンボスアート】に必要な道具
「3Dアート・エンボスアート」に必要な道具は以下の7つです。
アクリルリキッド(モノマー)
アクリルリキッドは、アクリルパウダーを溶かすための液体です。
揮発性が高く酸化しやすいため、必要な分量をダッペンディッシュに出して使用します。
アート用アクリルパウダー
アート用アクリルパウダーは、アクリルを粉状にした樹脂です。
クリアタイプや色付きタイプなどがあります。
検定のテーマやデザインに合わせて、適した色のパウダーを選びましょう。
アクリル筆
アクリル筆はミクスチュアを混ぜ合わせたり、形成した3Dパーツを爪の上に乗せたりする際に使用します。
ナイロン製の筆はアクリルリキッドによって溶ける恐れがあるため、ジェルネイル用やフラットアート用とは別に、3Dアート用のアクリル筆を必ず用意しましょう。
ダッペンディッシュ
ダッペンディッシュとは、アクリルリキッドを入れる容器です。
プラスチック製の容器は溶けてしまう恐れがあるため、ガラス製か陶器製の容器を選びましょう。
グルー(ネイル用接着剤)
チップや3Dアートパーツを接着するために、グルー(ネイル用接着剤)やネイル用両面テープなどが必要です。
両面テープに比べて強度が強いため、しっかりと装着したいときはグルーをおすすめします。
アルミホイル
アルミホイルは、3Dパーツを形成する際に欠かせないアイテムです。
あらかじめ自分が使いやすいサイズにカットしておきましょう。
キッチンペーパー
指にアクリルリキッドが付着したり誤ってこぼしてしまったりした際は、キッチンペーパーが役立ちます。
ミクスチュアがゆるい場合は、キッチンペーパーに筆を置きリキッドを吸わせると調整できます。
キッチンペーパーは少し多めに用意しておくと安心です。
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【フラットアート】に必要な道具
「フラットアート」に必要な道具は以下の5つです。
アクリル絵の具
フラットアートでは、爪にアートを描くためにアクリル絵の具を用います。
アクリル絵の具は、画材屋で購入できる一般的なもので問題ありません。
水入れ
フラットアートを描く際は水が必要なため、水を入れるための容器を用意しましょう。
検定試験の際は、使いやすいものを購入してください。
パレット
アクリル絵の具を混ぜ合わせて色を作る際に、パレットが必要となります。
使い捨てのペーパーパレットが使い勝手がよく、ネイリスト検定1級受験時にもおすすめです。
アート筆
アート筆は、ポリッシュやアクリル絵の具を使う際に必要です。
アート筆にはさまざまなサイズのものがあるため、幅広いアートに対応できるようにサイズ違いで複数本用意しましょう。
キッチンペーパー
JNECネイリスト技能検定試験1級の実技試験では、アームレストとペーパータオルの上で施術を行う必要があります。
ペーパータオルの代表品として、キッチンペーパーも使用可能です。
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ミックスメディアアートの簡単な作り方・おすすめ手順
ミックスメディアアートは難易度が高いアート技術ですが、コツを掴むときれいに仕上げられるようになります。
「3Dネイル+エンボスアート」と「3Dネイル+フラットアート」に分けて、手順を解説します。
【3Dネイル+エンボスアート】の場合
はじめに、3Dネイル+エンボスアートの簡単な作り方・おすすめ手順を解説します。
1.ベース・カラーポリッシュ・トップコートを塗布
3Dネイル+エンボスアートの組み合わせでは、最初にベース・カラーポリッシュ・トップコートを塗布します。
このとき、トップコートの塗布が適量でないと、ミクスチュアが滲んでしまうため要注意です。
2.3Dアートを作成
続いて、3Dアートを作成します。
アクリルリキッドをつけた筆の先端でアクリルパウダーを取り、アルミホイルの上でパーツを作ります。
検定課題に沿ったメインアートは、3Dで作成しましょう。
JNECネイリスト技能検定試験1級の場合、3Dアートの大きさは直径2cm程度までが規定範囲です。
3.エンボスアートを作成
アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜてミクスチュアを作り、爪に乗せてエンボスアートを作成します。
華やかに仕上げたい場合は、ラメやラインストーンなども使用可能です。
4.3Dアートを装着
クリアのパウダーで土台を作り、先ほど作成した3Dパーツを装着します。
このときクリアパウダーがゆるいと流れてしまうので、少し固めに取るとよいでしょう。
5.装飾・トップコートを塗布して完成!
最後にラインストーンやブリオンなどを乗せ、丁寧にトップコートを塗布しましょう。
全体のフォルムを確認し、指についたダストを落として完成です。
【3Dネイル+フラットアート】の場合
続いて、3Dネイル+フラットアートの簡単な作り方・おすすめ手順を解説します。
1.ベース・カラーポリッシュを塗布
まずはベースとカラーポリッシュを塗布します。
一度塗りでムラなくきれいに塗れるポリッシュが理想的です。
2.3Dアートを作成
3Dネイル+エンボスアートの組み合わせと同じ要領で、3Dアートを作成しましょう。
3.3Dアートを装着
3Dアートが完成したら、ミクスチュアやグルーを使ってチップに装着します。
作成したパーツが不安定な場合は、根元にミクスチュアをつけて補強しましょう。
4.フラットアートを描く
アクリル絵の具を用いてフラットアートを描いていきます。
検定試験の際は、絵の具が乾かないよう蓋つきの容器に取り出しておくとよいでしょう。
5.装飾・トップコートを塗布して完成!
ラインストーンやブリオンを乗せ、トップコートを塗布して完成です。
最後に全体のフォルムを確認し、指についたダストを丁寧に落としましょう。
ミックスメディアアート作成時の注意点
JNECネイリスト技能検定試験1級の実技試験では、150分間以内に「ネイルイクステンション」と「ミックスメディアアート」を完成させなくてはいけません。
制限時間以内でいかに美しい作品を仕上げられるかが重要となります。
ミックスメディアアートの施術注意点は以下の通りです。
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ネイリスト検定1級!過去の課題テーマと指定パターン
ネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)の実技試験は、毎回異なる課題テーマが出題されます。
過去の課題テーマ
ネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)の実技試験「ミックスメディアアート」の課題テーマは、季節感のあるアートやサロン人気の高いデザインが中心です。
過去の課題テーマとそれぞれのポイントを解説します。
チューリップ
2023年春期の課題テーマは「チューリップ」でした。
チューリップの花びらを3Dアートで作る場合、花びらの形が重要なポイントとなります。
紙に展開図を描き、理想の形に近づくように何度もシミュレーションしましょう。
コスモス
2023年秋季の課題テーマは「コスモス」でした。
コスモスの花を3Dアートで作り、その他の部分をフラットアートやエンボスで描くとバランスよく仕上がります。
リアルさを追求するため、葉っぱや蕾の部分も描くことがポイントです。
ネコ
2020年春期の課題テーマは「猫」でした。
正面からではなく、あえて後ろ姿を描くのもよいでしょう。
尻尾・肉球・首輪など猫らしさを強調するアイテムを添えるのもポイントです。
きのこ
2021年秋期の課題テーマは「きのこ」でした。
きのこのカサ部分は赤や黄色などをベースに、白い点々も表現するとリアルに仕上がります。
2個のきのこを描き、それぞれの大きさを変えると立体感が出やすいです。
実技試験パターン
ネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)の「実技試験」は、以下A~Dの4パターンのいずれかで実施されます。
A | B | C | D | ||
ネイルイクステンション |
スカルプチュア |
左手5本 |
右手5本 |
左手5本 |
右手5本 |
チップ&オーバーレイ |
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ネイルアート | ミックスメディアアート | 右手人差し指 | 左手人差し指 | 右手薬指 | 左手薬指 |
ミックスメディアアートに関するよくある質問
ミックスメディアアートに関するよくある質問に回答します。
3Dアートとエンボスアートの違いってなに?
3Dアートとエンボスアートの違いは、「パーツをアルミホイルの上で作る」か「爪の上で作るか」です。
3Dアートはアルミホイルの上でパーツを作り、その後できあがったパーツを爪に乗せます。
一方のエンボスアートは、爪やチップの上に直接アクリルを乗せて形を作っていきます。
ミックスメディアアートにおすすめのアクリルパウダーはありますか?
定番のメーカーは「Nail de Dance」や「Fantasy Nails」などです。
アクリルパウダーは、アクリルリキッドとメーカーを揃えることをおすすめします。
メーカーを統一することで安定したミクスチュアが作れます。
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ネイリスト検定1級ミックスメディアアートの技術はどこで学ぶ?
ミックスメディアアートの技術は、アートが得意なネイルスクールに通って学ぶことをおすすめします。
独学や通信講座では、間違った知識・技術を覚えてしまうリスクがあります。
ミックスメディアアートは難易度が高い技術なので、講師から直接指導を受けたほうが安心です。
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ミックスメディアアートを習得しネイリスト検定1級の合格を目指そう!
JNECネイリスト技能検定試験1級に合格するためには、ミックスメディアアートの習得が必須です。
ミックスメディアアートは難易度が高いため、ネイルスクールに通って正しい知識・技術を習得することをおすすめします。
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